自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

春夏エリアに播種するエン麦を注文した

そろそろ夏期休暇に入る。いわゆるお盆休みだ。お盆というのは日本独特の風習らしい。この時期になると必ず手配するのが春夏エリアに播種する緑肥の注文だ。今年はジャングル化してしまっている春夏エリアに播種する。*1

 

春夏エリアにはエン麦とへアリーベッチを播種する予定だ。例年なら9月初めに播種して11月下旬に鋤き込むというパターンでいたのが、昨年は9月に播種し、翌年(つまり今年だ)の3月まで放置していた。それでも(ジャングル化はともかく)収量はまぁまぁだったし苦手だった玉レタスもトウモロコシもエダマメもよく出来た。鋤き込むタイミングは問題にならないのかどうかは分からない。なにせ家庭菜園では再現性はなかなか取れないのだから。鋤き込みを翌年にずらしたのにはいくつか理由がある。

①圃場を裸地にしない

②春夏野菜は播種定植期間が長いので地中の腐熟期間を考慮する必要がなかった

③腐植が出来る過程の、微生物の活性を利用したかった

来シーズンも葉菜類の播種定植が始まる前に鋤き込むことに決めている。

 

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先のエントリでもお知らせしたようにエン麦はセンチュウ密度を下げるのに役立つ緑肥だ。それに粗大有機物としてもボリューム感もある。穂が出る前に鋤き込むのだけれど刈り取ってマルチ代わりにもなるから非常に重宝する緑肥だ。当菜園ではこのエン麦を中心に季節に応じた様々な緑肥を栽培することにしている。

先に挙げたヘアリーベッチは秋に播種するマメ科の緑肥だ。ご存知のように根粒が付くので栽培を続けると土が肥えてくる。さらには夏には枯れてしまうので踏んづけてしまえばマルチにもなる。こぼれ種からも発芽しやすい。あとは雑草を抑制する効果もあるらしい。栽培している限り、抑制の傾向にはあるのだろうけれど言われるほどの効果を実感してことはない。

秋に播けるのはエン麦やベッチだけではない。クリムソンクローバーも播種出来る。今年はクリムソンクローバーの野生地帯(?)を整地したので再度播種する必要がある。クリムソンクローバーマメ科の緑肥だ。春になると深紅色したキレイな花を咲かせる。当菜園では毎年クリムソンクローバーを目当てに話しかけてくれる人もいる。*2

 

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現在当菜園で成育中の緑肥はセスバニアとソルゴーだ。

セスバニアはなかなかお目にかかれない緑肥だ。マメ科の緑肥でチッソの吸収率がレンゲの4〜5倍あるらしい。それに直根性だから耕盤破砕にも効果があるらしい。だから耕盤を破砕する目的で栽培する場合には種をつけるくらい大きく育てる必要がある。ちなみに採種も簡単だ。実際に昨年秋から冬にかけて採種し、それを今夏播種したがしっかりと発芽している。発芽率も悪くない。緑肥として鋤き込むというよりも耕盤破砕に利用すべきなんではないかと思っている。

一方のソルゴー。いろんな種類のソルゴーがあり、当菜園で採用しているのは「堆肥ソルゴー」だ。適当な大きさで刈り取ってマルチ代わりにすればそのまま朽ちてくれるし、鋤き込むことで堆肥化してくれるからだ。それに地表5センチくらいのところで刈り取ればしっかりと再生する。なかなか生命力豊かな緑肥だ。

 

このように当菜園では緑肥を栽培することで土作りに役立てたり耕盤破砕を目論んだりマルチ代わりにしたりしている。

欠点があるとすればそこそこの広さの菜園ではないと緑肥を導入出来ないということだろうか。緑肥を栽培するくらいなら何か植えちゃえ、みたいなことになるからね。

1) エン麦  粗大有機物として鋤き込む

2) ベッチ  根粒によるチッソ供給

3) クリムソンクローバー  景観用(笑)

4) セスバニア  耕盤破砕とチッソ供給

5) ソルゴー  マルチ代わり

とまぁ、このような使い方をしている。

 

昨日は一日中雨が降ったりやんだり雷が鳴ったり止んだりだったのでエン麦の播種を注文することくらいしかやることがなかった。

 

*1:言い訳になるけれど今年は週末に雨が多かったから

*2:緑肥として興味があるというよりも花がキレイだからという理由で持って帰りたい人が多いようだ