自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

昨年よりも1ヶ月ほど早いセスバニアの採種

昨日はさわやかな秋晴れだった。今日もさわやかに晴れそうだが、明日は台風NO.19が迫ってくるようだ。さすがに二週連続で台風がやってくるのはうんざりする。せっかく圃場が乾いてきたのにまた水浸しになるわけだ。やれやれ、いい加減にしてくれないかなと言いたくなる。でも仕方ないのだ。日本は地震は来るし噴火もする。台風も来る。場所によっては大雪も降る。それがイヤなら国外退去するしかない。

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セスバニアという緑肥がある。当菜園では耕盤破砕のために活用している緑肥なのだがこの緑肥はなかなか入手困難な緑肥だ。こいつはマメ科で高温多湿条件を好む。だから5月下旬から播種の適期が始まるが秋雨が降るようになると生育が鈍る。栽培適期が短い緑肥だ。そのセスバニアも種を付け始めて採種可能な時期になった。昨年よりも約1ヶ月早い。

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これは昨年のこぼれ種で発芽し、ここまで大きく成長したものだ。特に何も手入れもせず放置を決め込んでいた。実はこのエリアは耕盤が存在している。だからというわけでもないけれど、このエリアにセスバニアが育ってくれて幸運だったわけだ。セスバニアの根は太くて硬い。だから耕盤層を突き破って根が伸びていき、少なくとも3年はその耕盤に空いた穴は塞がらないという。

先週の台風で降った大雨だが、数年来の耕盤破砕作物の栽培により、水溜まりは出来なかった。しかも台風一過の翌日に圃場に出向いてみてもぬかるんで足がズボッとなることはなかったのだ。地道な土壌改良が奏功しているようでなんだかうれしい。

さて、このセスバニアの種を採ってみようという気になり、カラカラいう莢をバケツ一杯に集めてみた。

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まだまだ莢は残っていたがとりあえずカラカラした莢だけをチョイスしてバケツに放り込んだ。完熟すると、

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このように莢が口を開ける。だから自然と種がこぼれるという算段だ。で、この莢から中身の種を取り出してみる。

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種は1ミリ程度の小さなものだ。

莢から種を取り出すと、どうせだったら全部採ってしまいたいと思って、地味に莢から種を取り出す作業を続けた。結果、集まった種は、

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ざっくり500グラムというところかな?

セスバニアは比較的採種はラクチンだし入手困難な部類だし購入すると高価だから、こうして採種まで行うことにしている。それに当菜園で育ったセスバニアの種だから当菜園に適応した種(しゅ)が誕生することとなるわけだ。

 

繰り返すが、当菜園ではセスバニアは耕盤破砕のために利用している。某雑誌『現代○業』でよく取り上げる「ヤマカワプログラム」よりも効果があるように思える。*1

 

*1:ヤマカワプログラムは耕盤層を煮出して土のスープを作るのだが、散布したい場所の耕盤層を都度取り出さないといけないのでいささか作業効率はよくないことを経験している