トウモロコシって無農薬栽培が難しい野菜の一つだ。ハクサイもそうだけれど、とにかく害虫が好む野菜である一方で、家庭菜園で栽培することに誰しもチャレンジする野菜でもある。そのトウモロコシは三年連続のチャレンジであった。
一年目はまったく実がつかず。
理由は元肥含めて肥料を全く与えなかったことと乾燥させ過ぎ。
二年目は害虫とカラスにやられたのだ。
で三年目の2014年は、結論から言えば、なかなかステキな収穫となった。
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トウモロコシ栽培の準備ができたのは4月上旬だった。トウモロコシの栽培を見据えて春夏エリアの肥料設計を多肥気味にした。
2014/04/05 耕耘完了
2014/04/06 畝立て・播種完了
トウモロコシの良品収穫を目指して菜園主が行ったことは次の三点だ。
①多肥傾向の圃場にする
②害虫被害を最小限に抑えるために早播きし、早めの収穫を狙った
③散水・追肥をがっつり行う
一年目の反省から肥料を多めにすることと、散水の必要性は感じていた。しかも、トウモロコシエリアは水はけがよくて乾燥しやすい。しかも春は乾燥しがちだ。幸いにも用水路に田植え用に放水される時期でもあったので散水できる環境下にある。
また二年目の反省から害虫にやられないためには物理的に防御する方法、すなわち農薬散布と早採りを目論んだのだ。
そのためにマルチ+虫除けネット+ビニルトンネルの重装備にし、発芽を待った。
2014/05/03 発芽後三週間
当菜園のトウモロコシは一穴に5粒播種する。最終的に一穴二株にする。一穴で二つおいしい、というわけ(笑)GWに入った時点でビニルトンネルは撤去している。
2014/05/18 支柱設置
画像は散水後の様子だが、ご覧のように葉色が濃い緑色をしている。これは肥料成分ががっつり多い証左だ。さらに春は風が強い日も多いので支柱を設置している。
2014/05/31 虫除けネットを撤去、出穂確認
2014/06/01 アワノメイガトラップ作成
2014/06/05 開花確認
2014/06/11 人工授粉完了
2014/06/14 アワノメイガの被害確認、トラップ設置
実はアワノメイガトラップを設置するタイミングが遅かったことが被害を招いた理由なのだが、設置しようとしていた週末に雨が降ったため設置出来なかったという理由がある。トウモロコシの場合は出穂し、開花前にトラップを設置しなければ意味がないのではないかということを理解した。で、慌ててアワノメイガトラップを設置したのだ。
画像をよく見るとテグスみたいなものも見える。これはカラス対策だ。結果、カラスによる被害は皆無だったので効果があったと言えよう。あと、気になるのはアワノメイガトラップの効果確認だ。実はあまり期待していなかったのだが、なんとも意外、これが結構効果があったと言わざるを得ない。
2014/06/18 効果測定
このトラップの中にはいろんな虫さんがいた。アワノメイガはもちろんのこと、ハエもいたし、中にはミツバチもいた。驚きはスズメバチが侵入していたことだった。無惨にも彼は死んでしまったのだが、これ以降、アワノメイガの被害はほとんどなくなっていた。
2014/06/28 収穫
初収穫は播種からおよそ三ヶ月後だったが、実は収穫が一週間早かった。もう少し熟すのを待つべきであった。その証拠に、収穫第二弾以降は完熟した実を収穫することが出来たのだから。
これは2014/07/08に収穫したもの。色が全然違うでしょ?
昨年までに比べればかなり品質のよいものが収穫出来たように思う。ともあれ、これって家庭菜園のトウモロコシだから多少の虫食いはよいのだけれどね。トウモロコシは取れたてを湯であげると最高に甘い。買ってきたものと比べ物にならないくらいだ。それだからこそ、カラスも襲ってくるのだろうけれど。
トウモロコシについてはまずまずの出来映えであったといえそうだ。