自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

春夏エリア、2014年の土作り

久しぶりのエントリになってしまいました。言い訳を致しますと昨年末からだいぶ仕事が忙しくなりましてあっちゃこっちゃ出張したり、帰宅も遅くなってきたりしております。給料以上に働きたくないと思っている当ブログ管理人ではありますが、そこは一介のサラリーマンでありまして、なかなか自分の主義主張を押し通す訳にもいかない事情がございます(泣)

で、本日のエントリは2014年春夏エリアにおける土作りの記録をエントリします。

当菜園は春夏エリアと秋冬エリアといいまして、春夏野菜と秋冬野菜を栽培するエリアを完全に分割しています。春夏野菜を栽培する頃、秋冬エリアでは緑肥を栽培し、秋冬野菜を栽培する頃、春夏エリアでは緑肥を栽培する。緑肥は機械で鋤き込まれたり人力で鋤き込まれたりしまして土作りの一環で栽培しています。

主に使用する緑肥はエン麦であります。エン麦はセンチュウ密度低減に効果があるといわれておりまして、エン麦を播種し、約2ヶ月栽培することで効果が現れるといいます。さらには季節に応じて、マメ科のセスバニアやヘアリーベッチクリムソンクローバー栽培しながら、景観用としてまたは耕盤破砕目的で栽培しています。エン麦と同じイネ科でソルゴーという緑肥もありまして、こちらはといいますと、マルチ代わりに大きく育てたり、鋤き込んで地力向上を目指したりする目的で栽培しております。

このように当菜園では緑肥を中心とした土作りを行う傍らで、落ち葉堆肥などを内製してもいます。また、当菜園では動物性堆肥を極力使用しないことを旨としております。特に意図はないのですが、どうしても市販品の中身が信用出来ないということがありまして買うくらいなら自分で作ってしまえ、ということで内製しているわけであります。

 

さて、2015年の土作りを計画する前に2014年の土作りを振り返っておこうと思います。

2014年の土作りは2013年秋から始まったです。先ほど書いたように2014シーズンの春夏エリアは2013年秋にエン麦が播種されています。本来は2013年のうちに鋤き込む作業を行うはずですが、2014シーズンは耕耘機を使用して浅く鋤き込むことを決めました。一番の理由は冬の間、圃場を裸地にさせたくなかったからです。同時にヘアリーベッチも成育中だったものだから晩秋に鋤き込むのもなぁという気持ちもありました。実際に耕耘機を使用して1回目の鋤き込みを開始したのは3月上旬となりました。

また鋤き込む前に準備しておくべきことがあります。

①ボカシの準備 ②有機石灰の準備 ③イネワラの投入 ④ラクトヒロックス

の四つ。①については肥料分が少ないことが分かっていましたので少しだけ多肥傾向にしたいと思っていたから。②は相変わらずスギナなどの酸性土壌を好む難敵がいるので石灰を多めに散布しようと。③は有機物がまだまだ不足しているのでその補充。④についてはイネワラの腐熟を促進させるため。これらの準備は1回目の耕耘を始める前に用意しておきました。

2014/03/08 ボカシ肥料準備完了

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これらはEM菌を利用したボカシ。あわせて10kgくらい用意しました。

2014/03/08 イネワラを投入

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イネワラは400リットルくらい。

2014/03/08 ラクトヒロックス、有機石灰の準備完了

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ラクトヒロックスは白い粉末ですが、単体では効果はないです。だから米ぬかにケイフンを投入した粉体にラクトヒロックスを混ぜます。これを散布した訳です。

2014/03/08 散布

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実はこの日は朝から風が強く、とてもじゃないけれど、作業が出来るような条件ではありませんでした。天気予報によれば午後から止むとのことだったので風が収まるのを待っていました。ようやく風が収まったなと思ったのはもう夕暮れ時でした。だから耕耘機を使用するのは翌日にまわすことにしまして散布だけで終わってしまいました。

2014/03/09 耕耘①

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耕耘の1回目は難儀しました。なかなかエン麦とイネワラが混ざってくれませんでした。南北方向、東西方向に二往復ずつ行ったところで1回目の耕耘は終了しました。1回目の耕耘はざっくり混ぜることが目的でしたが、それでざっくりも混ざらないといった感じでした。

2014/03/16 耕耘②

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いくらかは混ざるようになりました。それでも多くのイネワラが地表面に出ています。この時のロータリーの深度は浅めです。深めにするのは最後の耕耘の時です。

2014/03/23 耕耘③

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この間何度か降雨もありました。だから少しは混ざりやすくなったようでした。

2014/04/05 耕耘④

予定ではこれが最後の耕耘です。耕耘後、葉物野菜の定植を行っています。

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雨をやり過ごした後なので圃場がいい感じに湿っています。この圃場は画像の奥、方角的には北に当たりますが、奥の方は乾燥しがちな土壌であり、画像手前は少し粘土質な感じの土壌です。

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このように当菜園は播種定植までに計4回の耕耘を必須としています。基本的には、なじませる→鋤き込む→ふかふかにする、といったイメージです。だから最後の耕耘の後には畝立てとマルチ貼りを行います。

 

また当菜園では有機物の補充に緑肥とイネワラなどを利用します。緑肥はC/N比が低いのでいいにしてもイネワラなどはC/N比が高いのでラクトヒロックスなどの分解促進剤を利用しています。有機物も毎回イネワラではなくて、落ち葉にしたりバークにしたりすると効果的だそうです(試しことはない)。有機分を投入するとそれを分解するためにチッソが使われます。だからチッソ分の補充も必要になるという意味でラクトヒロックスを使っているということになりますです。有機肥料はその一シーズンだけでは完全に分解されないと聞きますので、2015シーズンは少し肥料分を抑え気味にしようと思っています。