当ブログ管理人の苦手な野菜、もちろん栽培するのが苦手という意味だが、それはニンジンだ。何が苦手かって間引きが苦手なのだ。あのちまちました作業がどうしてもイヤで仕方がない。
「んなこと言ったって、播種する野菜は間引きがあるじゃないか!」
とお叱りを受けるのはごもっともなのだが、どうもあのニンジンの間引きだけはどうも苦手。理由はよくわからない。
とはいえ、ニンジンは発芽と間引きさえしておけば勝手に育ってくれる野菜なのでここ数年は間引きもしっかりと行うようにしている。腰痛を引き換えに、ね。
そんなわけで本エントリはニンジン(秋作)の記録だ。
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野菜の教本には「梅雨明け前の土がしっかりと水分を含んでいる時期に播種する」みたいなことが書かれている。事実、その時期に播種すると秋が深まってきた頃に収穫に至るのだろうが、当菜園では8月下旬の播種となっている。これは当菜園が春夏専用エリアと秋冬野菜専用エリアとに完全分離方式で運営していることが理由なのだが、8月下旬播種でも十分に年内収穫は可能だ。ただその年の気候によっては収穫が年明けになる可能性もあることを考慮してタネ選びは慎重にやらねばならない。
チョイスしたタネはこれだ。
『冬越し五寸にんじん』って言うんだね。寒さに強いという文言につられて買ってしまった(笑) 作付けは前作ジャガイモだったエリアをチョイスし、お盆の頃に土作りが完了している。
2014/08/15 土作り
何度か耕耘したのだが、当初の予定では播種そのものは8月下旬の予定であった。ところが夏の終わりの気候が涼しげだったのと降雨の予定があったので急遽播種時期を早めた。播種後、自然の降雨を利用出来れば散水の手間がなくなると思ったからだ。
2014/08/23 畝立て・播種
この畝にはニンジンの他にコカブとサラダほうれんそうなるものを播種している。メインはニンジンで、余った箇所にカブとほうれんそう。播種してすぐに散水。翌日以降雨が降る予報があったので散水後一発でいけるかなという気がしていた。
同日 ネット被覆
そもそもニンジンの葉にはキアゲハの幼虫くらいしか取り付かないのだが、ネットを被せる理由は晩夏独特の雷雨によってタネが流されることを回避することにある。
2014/08/30 発芽確認
ネット越しで恐縮だが、ひょっとしたら2〜3日まえに発芽していたのかもしれない。なにせ週末くらいしか菜園に出られないので確認出来なかった。その後、間引きを何回かに分けることでネキリムシ対策とした。それにニンジンは生育初期は何株か競わせた方が生長がはやくなるからね。
2014/09/27 最終間引き&追肥
こうやって眺めてみると生育にバラツキがある。生育がそろうような栽培手法を会得したいものだ。その後有機肥料で追肥をしている。追肥は後にも先にもこの一回きりだった。
2014/10/11 草丈15センチ程度
秋の日差しを浴びてすくすくと大きくなっている。2014秋は本格的な秋があった。そういう意味では残暑が厳しくなかったからこそ、ニンジンが順調に成長したのではないかと思っている。残念ながらウデが上がったわけじゃないんだよね(泣)
地表部の茎の太さもなかなかの感じです。播種後一ヶ月と少しの様子だ。
2014/11/02 播種2ヶ月経過
もじゃもじゃしてきた。ネットが邪魔なように見えたがここまで成長したのは意外だった。なにはともあれ順調な証左だ。根部はというと、
エンピツよりは太い感じ、かな?
2014/11/16 播種後2ヶ月半
なかなかニンジンが順調に育ったことはなかったのでニンジンの根部が気になって仕方ない。だから毎週のように確認したくなる。それが人情ってもんだぜ(笑) 順調に根部の肥大化が始まったようでこれなら12月初めには収穫出来るかなと思った。
とはいえ、根菜類は急激に水分を吸ったり、適期に収穫しないと実が割れる可能性がある。
2014/11/23 試し採り
まだ太さが足りないものの、十分な長さだ。これなら収穫を初めてもよかろうということで、収穫時期を12月初めにすることを決めた。当初の予定通りだった。
2014/12/06 収穫開始
何度か収穫するうちに(案の定)ユニークな形をしたにんじんが収穫出来た。セクシーニンジンは収穫出来ていないが、それでも寸止まりだったり、コガネムシの幼虫に齧られた形跡があったり、百戦錬磨の農家さんのように良品ばかりは収穫出来ない。まだまだ甘いところだ。
2014/12/23 年内最終収穫
まぁまぁな形でしょ?
現在もニンジンは収穫が続いている。大半は豚汁になったりきんぴらになったりカレーやビーフシチューになったりしている。だから我が家としては大変に満足しているわけだ。
2015/01/25 現在のニンジン
冬の寒さにやられ、葉がしおれているがこれでもしっかりと生きている。再成長が始まると、つまり収穫が遅くなると美味しくなくなっちゃうから早めに収穫だ。
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2014秋作はいくぶん晩夏の気象条件に助けられた点があり、またそのおかげで良品の収穫が続いている。