痩せ地でも育つ野菜というのは「ノー管理」をモットーとする家庭菜園愛好家たちにとってはありがたい野菜である。痩せ地でも育つ野菜にはサツマイモやカボチャなどが該当するが、それでも栽培上のコツなどはちゃんと存在しているので、少しのコツで収量に差異が出ることが多い。
***
これはGWに定植したカボチャだ。ご覧の通り、育ちが悪い。サイテーと言ってもよいくらいだ。この時期、本来であればもっともっと枝葉が展開し、蔓の整理などをしている頃合いだ。だが・・・。
二株定植したが、二つともご覧のような様子だ。
昨年との違いは「マルチをしていない」ことが挙げられる。地温が十二分に上昇していないからだろうか? それともスギナ軍団におされ気味だからであろうか? おそらくその二つだろう。処分することも検討したが、なんとなく、栽培のプロセスを検証する意味でもそのままにしておいた方がよいのではないかと思ったのでそのまま放置することにした。
ため息をついた後で、周りを見ると、
見覚のないカボチャがある。むろん、昨年のこぼれ種から発芽したものだった。なんだか定植した苗よりも、タネから発芽した苗の方が育ちが良いように見える。カボチャは地温が高くならないと発芽しない。だから定植した苗の不調は地温によるものではない。だとすればマルチ? 発芽した苗もマルチはしていない。じゃ、この不調は何? ん〜、分からん。謎だ。
確かに昨年栽培したカボチャから発芽したのなら、その土地に対する感応度は高くなる可能性がある。だとすれば、こぼれタネから成長した株だからか? 分からないことが多すぎるな。
せっかくなので、このまま見守ることにした。
***
キャベツの様子を見てみよう。
順調に結球し始めているが、そのスピードは遅いように思える。昨年と品種も異なるから一概に比較は出来ないけれどね。この分ならあと三週間程度で収穫出来るだろう。
結球していない株を見つけた。
おそらくこれは初期成育時に虫害を受けて成長点を喰われた株だと推定した。これで、16株中2株がダメになったことになる。