当菜園では今シーズン、キャベツを48株定植した。もちろん自家消費するものであり、商品作物としてではない。近所に贈呈することはあっても売りさばくようなことはしない。冬場の貴重な葉物野菜だし、永らく畑に置いておけるから鮮度の問題も低減される。
これは晩生タイプの「彩音」という品種のキャベツだ。
定植した三種類のキャベツの中ではもっとも食害がひどい品種だ。幸いにも大事に至るような食害はなく、多くが菜園主の持つピンセットによって捕獲され、昇天している。それにしても今年はヨトウムシが少ない。今シーズン捕獲出来たのはまだ三匹だけだ。
キャベツは品種に関わりなく、元来強健な作物であり、根の再生能力も強い。当菜園では定植後に大雨に遭い、初期成育に遅れが出たこと以外は特に問題らしい問題もなかったのだが、ふと、キャベツと向き合っていると軸が曲がっている株が大半を占めていることに気がついた。これはよろしくないと考え、害虫チェックをしながら株元に土を寄せ、いわゆる土寄せを実施した次第である。
当菜園では基本的にはマルチを敷設するから土寄せは人力で行うこととなる。周りの土を寄せて軸を固定する。これから強くなるであろう風によってマルチと軸が接触して軸が傷むことのないようにしっかりと固定した。
土寄せした後ではキャベツがこころなしか嬉しそうに見えた。
外葉(オニ葉)の順調に大きくなっているし、外葉の大きさで結球の大きさも決まってくるというから定植後1ヶ月後の進捗具合としては順調だと言えそうだ。