先日、朝日新聞の投書欄に高齢者と思われる人に座席を譲ったら逆にキレられたという投稿があり、またそれに対するいろんな意見が載っていた。はてなでもどなたかが言及していた。
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朝日新聞の、例の議論を作りたがる傾向はさておき、公共交通機関において誰しも使用料を支払っているわけだから誰にでも着席する権利はあると理解している。一方で、公共交通機関は料金設定が差別的だから、大人の半値で乗っている小人に座る権利はない、もとい、座ることを遠慮してもらいたいといった考え方があるのも承知している。ご老人が立っていたら席を譲りなさいという紋切り型親切心の是非はともかく、なんとも世知辛い世の中になってきたように思う。
しかし、その老人、中学生相手にキレるなんて大人げないと思うけれど。
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当ブログ管理人は、基本的に電車では座らないことにしている。座りたいと思ったらグリーン車を利用する。
一般車両において、席が空いたらエゴむき出しにして座ろうと座席に向かって急ぐような人を見ると正直うんざりする。席を譲るとか譲らないとか、そういった不毛な議論に与したくないから電車ではずっと立つことにしている。しかも優先席付近で立つ。
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そりゃ、毎日通勤ラッシュの中、田舎から都心に向かえば座りたくなる気持ちも分かる。そりゃ、座りたいさ。
みんな座りたいと思っている。座って眠ったり本を読んだりしたいに違いないのだ。
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その、件の中学生もこれからはずっと立っていればいいのに。そうすれば今回のような辛い思いをしなくて済む。親切心を発揮することが必ずしも喜ばれないという貴重な体験をしたわけだからそうとう経験値が上がったと思う。
これを機に“人を見抜く能力”を身につけてもらいたいな、その中学生には。
・・・ホント、世知辛い世の中になったもんだ。