当菜園は市販の堆肥をなるべく使わないようにしている。緑肥による土作りを行っているから、というもっともらしい理由があるのだがそもそも最近の堆肥はとても高価だ。震災を境にして価格が高騰しているように思う。市販の堆肥ばかりに頼っていたらカネがいくらあっても足りない。
だからというわけではないけれど、当菜園では堆肥を内製するようにしている。
市販の堆肥は未熟な粗悪品が多い。何が入っているか分からない。そんなもんに対価を払いたくない。
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当菜園は、
①落ち葉堆肥
②モミガラ堆肥
③イネワラ堆肥
の異なる3種類の堆肥を内製している。
もっとも腐熟が早いのがイネワラだ。次に落ち葉。最後にモミガラ。また、当菜園ではこれらの有機物を人為的に腐熟させるようなことはしない。つまりすべては自然任せ。人間がやることは有機物を調達してせっせと積み上げるだけ。気が向いたらかき混ぜるくらい。
そんな有機物に“あやつ”が取り付いてくれれば腐熟のスピードが劇的に早まる。
こいつだ。
そう、カブトムシの幼虫。こうやってみると、結構グロいですな。
当菜園には昨年秋に拾ってきた落ち葉がまだ山のように存在している。腐熟するのはこれからなのでもうしばらくはポリ袋の中。
これが気温の上昇と自然の降雨、そしてカブトムシの幼虫によって分解されるわけだ。
落ち葉をかき分けて下の方をまさぐってみると、
このように控えめに佇んでいるのがわかる。
一匹見つかると周囲に数匹が確認できる。
黒い土状のものが完成した落ち葉堆肥だ。彼らがいるもんだからなかなかこの落ち葉堆肥を実戦投入できないでいる。
周囲をほじほじするとこれだけ集められる。30センチ四方に6匹の存在が確認できた。
これから食欲が全開になるから落ち葉は次々に分解されていく。あっという間に積み上がった落ち葉も減って行くんだろうなぁ。
落ち葉堆肥の様子を確認した後でイネワラ堆肥を確認するつもりであったが、奇妙な珍客に出くわした。次回、その珍客を紹介する。