当菜園は緑肥による土作りを是としている。本来であればこの時節だからエンバクやクリムソンクローバーなどが育っている頃合だ。
しかしながら今年はいろいろとあり、家庭菜園的活動でさえ出来ずに終わってしまったのだ。やっと繁茂していた雑草さんを刈り払い、風雨に当てることによって嵩を減らしている最中であるが、アルカリ分供給のため雑草残渣を焼き払いたいと考えた。
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当菜園はもともとは耕作放棄地であったため地力そのものがかなり不足した土壌であった。家庭菜園的活動を開始した当初はなかなか満足行く成長を見せないのはなぜなのか分からなかった。
野菜教本通りに、腐葉土をくれて堆肥をくれて肥料をくれて耕して、と一連の作業を行ってもうまく育たない。
そこで考えたのが緑肥による土作りであった。
市販されている腐葉土は高価だし、堆肥も高価。ちょうどあの震災の後だったから腐葉土も堆肥も値上がりしていて買えなかった。だから緑肥を利用することを決めた。さらに自力で落ち葉を集め、自分で堆肥を作ることを試みた。
このようにして緑肥による土作りを行うようになったわけだ。
しかし、一朝一夕に緑肥の効果は実感できない。3年、5年、10年と継続しないと意味がないことも理解している。緑肥の管理はとてもラクチンだから適期に播種さえすれば勝手に育つし、肥料も不要。景観にもよい。種代だけしかかからないので重宝する一方で、緑肥栽培することでその期間は野菜の栽培が出来ないから生産物の確保ができない。つまり機会損失が発生する。
ともあれ、この冬は一年近く土を休ませた。
国家試験も終わったし(合格すれば、だけれど)、これで思いっきり家庭菜園活動家に戻れるわけだ。
こんなことを文字にしながらやるべきことを考えた。