この画像をよく見ると、枯れた枝や幹みたいなものが見て取れると思う。
実はこれはセスバニアと呼ばれる緑肥が枯れ果てたものだ。
当菜園は緑肥による土作りを積極的に行っているが、その多くはイネ科のエン麦だったりソルゴーだったり、またはマメ科のクリムソンクローバーだったりヘアリーベッチだったり。
前述したセスバニアはマメ科の緑肥であるが、これはさきほど挙げた緑肥とは使途が異なる。セスバニアを使用する目的は『耕盤破砕』。深さ30センチ以下に存在する硬い地層を砕くために用いているのだ。
このセスバニアは実は、こぼれた種が発芽・成長したもので播種したものではない。今回も多くのセスバニアが成長し、種を付け、そしてこぼれていったので晩春になると多くのセスバニアが発芽することになる。
このエリアは耕盤層が存在するエリア。だからセスバニアが自生し、その硬い根で耕盤層を破壊してくれることはありがたいことだ。ただどんな緑肥でもそうだが、管理状態を保たないと収拾がつかなくなるのでそのへんには注意したい。
そうそう、セスバニアは貴重な緑肥。なかなか種を入手することが出来なくなっている。