当菜園ではエンバクを春と晩夏の2回播種する。むろん春播きは秋冬野菜専用エリアに、晩夏に播くのは春夏野菜専用エリアに、である。
緑肥の使用は粗大有機物を作り出し、土つくりに役立てるという目的が一番の目的だが、副次的な目的に「土中のセンチュウ密度を低減させる」という目的もある。
当菜園は季節ごとに栽培エリアを分割しているのでどうしても秋冬野菜専用エリアではアブラナ科の連作となる。アブラナ科の連作は(一般的には)避けるべしといわれているので、間作としてエンバクを取り入れているわけだ。
蛇足だが、エンバクは悪食でもある。未熟な堆肥下でもよく育つ。それくらい吸肥力がある。
吸肥力が旺盛な緑肥にソルゴーという緑肥がある。
パッケージには「初期成育が旺盛」とあるのだが、初期成育は遅めだ。また気温が高くならないと発芽さえしないからGW過ぎあたりに播種するのが好機かもしれない。高温多湿を好む、というところだろうか。
ソルゴーは刈り取って土に鋤き込む、というよりも刈り取ってそのまま寝かしておき、さしずめマルチ代わりに使うことが多い。土との接点で腐熟が始まり、土の表層から肥えていく。
また、ソルゴーは風除けや薬剤除けに使用されることも多々ある。大規模農園では、機械で薬剤を散布するのが一般的らしく、他の野菜に薬剤が当たらないように薬剤除け(ドリフトガード)として用いられることもあるという。
もっとも、台風シーズンには暴風雨で倒れることもしばしば。
当菜園では肥効の残余分を吸わせるというよりも枝葉をマルチ代わりに使用するためにソルゴーを用いている。