自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

エンバクは悪食のきらいがあります

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秋冬野菜専用エリアのエンバクの様子です。分けつも進んでわさわさしてきましたね。雨上がりだと緑が映えてキレイに見えるのですが、乾燥続きになると赤錆病が発生しやすくなります。

 

エンバクは秋冬野菜の主エリアの他に市道側の根菜類やサツマイモを栽培していたエリアにも播種してあります。

 

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手前側、シロザが点々としていますが、エンバクの葉の緑色が濃いです。他方、奥に見えるエンバクは色が薄いように見えます。少し拡大させてみましょう。

 

 

こちらは手前側。

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次は奥に見えるエンバク。

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昨年まで手前側はニンジンやカブなどの根菜類を栽培していたところです。ここには長らく有機肥料を散布していたという経緯があり、エンバクの緑色が濃いのは以前に散布した有機肥料の残留分が残っているのではないかと推察できます。有機肥料は、「有機」といえば聞こえはいいですが、肥効が薄く長く続く反面で遅行性なので肥料分が残留します。だから有機肥料は散布してもすぐに効果は出ないし、数年間に渡って肥効が続くことを想定しなくてはいけません。

 

逆に、奥側の緑色が薄いエンバクが見えますが、ここは長らくサツマイモを栽培してきたのでサツマイモによって肥料分が吸収されてしまい、ほぼほ肥料分が残っていないのではないかと推察できます。

 

このようにエンバクを栽培することで残留肥料分が見て分かるので定期的にエンバクを栽培することは緑肥による土作りの他に地中の肥料分の計ることができるというメリットもあるわけです。次の栽培では肥料を散布する必要があると分かるのですね。

 

 

一般的にエンバクは程度の低い堆肥も肥料にするほど肥料分の吸収力が高い緑肥であることが知られています。ですからエンバクを間作することで吸肥の効果もあるし、地中のセンチュウ密度低減にも繋がる、といった理由から休耕地で緑肥のエンバクをチョイスして栽培することにしています。もっとも鋤きこんで地力をつけたいというのが一番の理由ではあるのですが・・・。