自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

有機野菜は安全で美味しい、とかそういうのって

市販の堆肥等をガンガン圃場に突っ込んで野菜を栽培することが有機栽培だと思っている人がいる。

HCなどでパッケージに「有機」と書かれた資材を使用して栽培した野菜を有機野菜という方もいる。

有機野菜とか有機栽培とかの定義は他の著者に譲るが、有機栽培を信奉する、少なくとも自分自身でそう考えている方々に言いたい。

有機で栽培された野菜は必ずしも安全で美味しいわけではない、と。

また、有機で栽培した野菜は虫も食べるくらい美味しいから多少虫食いがあるのが有機野菜なのだとおっしゃる人もいる。だから安全なのだ、と。そう思っている方に言っておきたい。

そんな虫に負ける野菜は不健康な野菜だ、と。

本当に健全な野菜は虫に食べられることはない、と。

 

 

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先の週末、HCで肥料などの資材を購入した。

 

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EM菌が入っているというボカシ肥料を30kg購入した。2袋、ね。

どうしてこの資材を購入したかというと、理由は3点ある。

 

 

1つは、EM菌が入っている(らしい)から。

 

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当菜園は多様な微生物によって土を活性化させ、その力によって野菜を栽培したいというコンセプトの菜園だ。だからEM菌、という名前に目が眩んで購入してしまったのだ。実に、本当にEM菌が入っているかどうかは疑わしい。素人では確認できないのだから。

 

 

 

2つめの理由は、苦土分・石灰分入りだから。

 

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当菜園は、酸度計で測ってみるとやや酸性な土壌で野菜栽培には適した酸度らしい。とはいえ、スギナなどの雑草さんが蔓延るということはアルカリ分が不足している証左だ。ただ急激にアルカリ化させるのは野菜栽培に不向きだと思い、緩効性の石灰分を投入したいと考えたのだ。

ほうれん草を栽培するときには、その畝には別途石灰分を投入する。

 

 

3つめの理由は

 

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窒素の含有量が少なめだからだ。

秋冬野菜専用エリアはマメ科クリムソンクローバーが育っていたエリア。だから窒素分は多少なりともあるとみて、窒素分の少ない肥料を選択した、という次第。

しかし、秋冬野菜のアブラナ科は窒素分を多く消費する。窒素分が足らないと感じられた場合には追肥すればよかろう。窒素分は過剰に投入すると害虫被害に遭う。だから小出しに投入したいと思ったのだ。

 

 

本来は先の週末に施肥・耕耘を行い、次の週末で播種定植というストーリーだったが、降雨があったおかげで耕耘できなかったのでやむなく次の週に施肥することと相成った。もっとも施肥後、すぐに播種定植となるので緩効性肥料のEMボカシ肥を選んだことは必然だったのかもしれなかった。

 

 

EM菌入りボカシ肥の他には、覆土用に種まき用培土も購入した。

 

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40リットル1袋だ。

今回、秋冬野菜の中にはニンジン、シュンギク、ほうれん草、とそこそこ発芽しにくい種類を播種する。だから発芽の確率を高めるために粒度が揃っている種まき用培土を用いるのだ。当菜園では播種する野菜は常に種まき用培土を使用して播種することにしている。

 

 

 

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当菜園で栽培している野菜は有機野菜なのか?

 

否、である。

 

当菜園では必要があれば化成肥料だって使うし農薬だって使用する。無農薬だから美味しいとかそういうこともないのだ。少なくとも当菜園ではそのように考えている。

 

 

でもね、

施肥もせず、農薬も散布せず、播種したら、定植したらしっかりと収穫に至るという野菜栽培が理想だよなぁ。

 

どうやったらそういう野菜が育てられるのだろう?