当菜園には堆肥BOXなるものが四つ存在している。落ち葉箱一号機、二号機、イネワラ箱、モミガラ箱だ。当菜園はなるべく動物性堆肥を使用しないということを是とすているので植物性堆肥の内製に取り組んでいる。何も難しいことではない。晩秋、落ち葉を拾って箱に積み上げる。それだけだ。晩秋、人の良い農家さんのところでイネワラを購入する。箱に放り込む。それだけだ。モミガラも同じ。
よく野菜本には「堆肥を作ろう」的な記事が載ることがある。特に野菜ネタがなくなる秋冬号的な時期に載ることが多い。それによれば落ち葉を拾っては苦土石灰水溶液を散布しては踏みつけて米ぬかを撒き踏みつぶす。この工程を何度か繰り返す。そうすることで春には自作した堆肥が使えるだろう、と。
確かにこの方法なら堆肥化も早いのだろうが、当菜園では一切そんなことはしない。自然に任せて堆肥化させるから。
昨秋拾ってきた落ち葉が積み上がっている。最後に拾ったときにはBOX内には落ち葉がわんさかあったので嵩が減るのを待っていたのだ。だから放置。これらは暖かくなると分解が始まって初秋の頃にほどよくくだけるような柔らかさになっている。梅雨の頃、気が向いたときに米ぬかを散布してやると分解が早まる。それくらいだ。一年もすれば堆肥として使えるようになる。
イネワラも同じだ。落ち葉に比べれば分解は早い。秋に放り込んだイネワラは分解が始まっているくらいだ。
そういえば、春夏エリアに散布する予定だったイネワラが余っているからBOXの中に放り込もうかな。
今年もスイカをやる予定だからそのときまでキープしておこうかな? どっちでもいいや。
当菜園の三種類の堆肥化素材の中でもっとも堆肥化が遅いのはモミガラだ。画像はないけれど、堆肥化を始めてまる三年になった。三年でほどよい感じになったと思う。
しかしながら、当菜園の堆肥化作戦は「自然任せ」と書いたが、正確に言えば完全な自然任せではない。いや、むしろ完全な自然任せなのかもしれないが、完全に放置出来るのは当菜園の堆肥化を助長してくれる助っ人がいるからなのだ。
これらはイネワラ堆肥箱に住み着いているカブトムシの幼虫だ。もちろん、落ち葉箱にもモミガラ箱にもいる。これらの幼虫が有機物を分解してくれて堆肥化を促進させてくれているのだ。イネワラ箱のイネワラを少しどけてやるとこんだけの幼虫さんが出てくる。彼らに頑張ってもらっているのだ。
これらは自然界のカブトムシが産みつけてくれた卵から産まれたものだ。だから自然まかせと言えば自然任せなのかもしれない。カブトムシが腐熟した有機物を食べる。糞をする。この糞が重要で良質な堆肥を作るというわけだ。
イネワラの幼虫は2013-2014シーズンから住み着いてくれたから今シーズンで二シーズン目。落ち葉に住み着いたことを初めて確認出来たのは昨シーズンだから冬越しは初めて。モミガラも初めてだ。
でも、
でも、せっかく堆肥化できているのになかなか使用することが出来ないでいる。これから暖かくなる食欲全開になって食べまくる。夏前には蛹になるので堆肥を掘り起こすことができない。使いたいときに使えないのだ(泣)
まぁ、いいさ。
堆肥箱からうじゃうじゃカブトムシが発生する様子をイメージするだけで満足さ。
ははは(笑)