※春夏エリアを耕耘する前に撮影した画像ですのであしからず
当菜園は緑肥による土作りを励行している。緑肥という粗大有機物を利用して土の中で腐熟させ、微生物に分解してもらうことで土を良化させていこうという試みだ。だから緑肥は当菜園の生命線ともいえる。一年を通じて活躍するのはエン麦だ。春夏にはソルゴーだったりセスバニアだったり。秋冬にはクリムソンクローバーだったりヘアリーベッチだったり。
この時節、暖かくなるにつれて急成長しだすのがヘアリーベッチとクリムソンクローバーなのだ。いずれもマメ科の緑肥であり、さまざまな効能があるようだ。例えば、ベッチには雑草を抑制する「シアナミド」とかいう物質を根が発するようだし、クリムソンクローバーにはセンチュウ密度を低減する働きがあるようだ。
ベッチは夏を迎える頃に枯れる。
クリムソンクローバーはGW頃になると深紅色のきれいな花を咲かせる。花後は枯れてしまうのだが、枯れた様子は汚らしい。
これは菜園の北西側で育つ緑肥たちだ。クリムソンクローバーは二代目。ベッチは昨秋に播種したものだ。このように管理をテキトーにすると雑草化するおそれがあるので注意しなくてはいけない。
北西側に播種したのは春に吹く北西の強い風を低減するためだ。今年はタネを付ける前に刈り込んでしまうつもり。
ベッチを拡大してみた。ベッチもクリムソンクローバーも初期生育が遅めだ。これはマメ科特有のもので、ある程度大きくならないと無事に冬を越せない。冬を越し、彼岸頃になると急激に大きくなり始める。
当菜園は一年を通して緑肥を栽培している。緑肥の中で冬眠するてんとう虫やクモ、その他の小動物が多く存在する。緑肥にひっつく虫を目当てに多くの小動物がやってきては、その小動物を補食する動物も現れる。当菜園は小さな食物連鎖の教科書になっているのだ(笑) 自分では結構いいことやってるで、と思うのだが、近隣の百戦錬磨の農家さんは奇異な目で見ている。
見解の相違、と呟いてみたけれど、自分を納得させることは出来なかった。
やれやれ。