当ブログ管理人が住む埼玉県北東部のちっぽけな街はジャガイモの定植を3月の初めには済ませてしまうらしい。だからお彼岸頃にジャガイモの定植を行うのは当菜園くらいではないかと思うくらい、周りの農家さんは行動が早い。さすが百戦錬磨の農家さんだけある。週末ファーマーとはいえ、所詮はただのサラリーマンだ。かなうわけない。そもそも平日は菜園に出られないのだから仕方ないよね。
先日、古くからの友人の結婚式に参列したとき、これもまた古くからの友人であるSが「今度、ウチのちびっこ(子供のことでしょう)と芋掘りさせてください」とかいうので軽くいいよいいよとか言ってしまった。
そこでいざ、ジャガイモを定植しようと思っていたらそのことを思い出し、
「むむ? 芋掘りってサツマイモ? ジャガイモ?」
と少し考えてしまった。サツマイモなら芋掘りの時期は11月になるし、ジャガイモなら6月半ば以降だ。おそらくは友人Sのことだから両方やりたいと言うに違いない。そうすると、当初計画していたジャガイモの栽培手法を採用することが出来なくなる。困った・・・。少し考えたあげく、従来通りに定植しようと思い、Sと彼の子供たちの期待に応えることにした(笑)
今シーズン、ジャガイモを定植するエリアはここだ。
ここは前作でセスバニアが育ってくれていたエリアだ。昨年の今頃にはゴボウを栽培していたエリアでもある。ごぼう終了後、セスバニアが晩秋のころまで居座っていたところだ。
セスバニアも緑肥だ。マメ科の緑肥。ベッチやクリムソンクローバーとは違って夏に育つ、なかなか貴重なマメ科の緑肥だ。直根性で耕盤破砕など効果が期待出来ることから当菜園で採用した緑肥なのだが、確かに地中深くまで根を伸ばす。
そのセスバニアが育っていたエリアにジャガイモを定植することにした。少しは根粒によって肥沃になっているだろうしね。
種芋は男爵で、半分に切断して切断面に草木灰をつけて半日放置しておいた。
まずは溝を切る。
あっという間だ。
次は種芋を置く。さらに種芋と種芋の間に堆肥と肥料を置く。某国営放送の野菜番組ではこれを「置き肥スタイル」とか言っていた。初めて聞いた時はそれなりにウケた。当菜園も置き肥スタイルでやっている。
これもあっという間だ。
当菜園は化成肥料は滅多に使用しないのだが、ジャガイモには化成肥料を用いる。まだ気温が十分に上がらない時期に有機肥料を使用すると肥効が出る前に栽培期間が終わってしまう可能性を考えてのことだ。また、当菜園では動物性堆肥は極力使用しないことにしているのでここで使用する堆肥は、
そう、あのずんぐりむっくりした幼虫のフンだ。これはビートル堆肥と呼ばれているらしい。このビートル堆肥は二年ものだ。拡大してみてみよう。
俵状に見える物体がカブトムシの幼虫の糞だ。この画像には見えないが、ビートル堆肥にはたくさんのミミズが住み着く。フトミミズではなく、ミミズコンポストに使用するミミズが発生するようだ。このビートル堆肥は当菜園で本格使用するのは初めてである。さて収量やいかに?
この堆肥と化成肥料を置き肥にして準備は完了した。
こんな感じで置いて、あとは土を戻すだけ。水やりなどしない。ここがジャガイモのよいところだね。
古くからの友人Sの子供たちが芋掘りをしたいという。だから当初予定していた逆さ植え&マルチ仕様には出来なかった。まぁイモでも掘ってもらってもって帰ってもらおう。だって、我が家ではあまり食べないから。ここの菜園主は栽培することに喜びを感じているらしい。
菜園主は生産専門。
菜園主以外は消費専門。
バランスとれてよいではないか。