当ブログ管理人は自称週末ファーマー。週末の家庭菜園的活動を趣味としている。栽培手法がこの辺の地域住民とは異なるものだから、結構奇異な目で見られることが多い。その家庭菜園活動家でも栽培が苦手な野菜もある。その一つにニンジンがある。
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その昔、家庭菜園活動を始めたばかりの頃、野菜栽培の教本を字が擦れるくらいまで読み込んだ。いろんな野菜の栽培手法を頭の中に叩き込んだのだ。そこにはニンジンの栽培方法も懇切丁寧に書いてあった。だから言われた通りにやってみた。
ところが、だ。
なかなかうまくいかない。
ニンジンだけでなく、エダマメもそうだった。
こうなったら自分で経験し学ぶしかないと思った。経験して得た知識こそ、と思った。個々の野菜の栽培法だけでなく、土の育て方もそうだ。自分でやってみるしかないと。
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そんなわけで当菜園主の苦手なニンジンが無事に発芽した。
この画像を撮影したのは4/16だったから播種後およそ10日間で発芽したことになる。
先の週末にも確認したがほとんどの穴で発芽を確認した。
ニンジンは発芽がポイントだから、発芽し、間引きさえすればあとは放置していても育ってくれる野菜だ。やはりニンジン栽培の勘所は「発芽」だし、発芽させるためのポイントは「土とタネの密着度」と「播種後の乾燥状態」にある。タネが見え隠れするくらい覆土することは(好光性種子だから)大切なんだろうけれど、それは湿潤状態の維持とトレードオフの関係にある。であれば、確実なニンジンの発芽のためにすることは自ずと明らかだろう。
ということで、2015年春のニンジンも無事に発芽に成功した。すなわち、覆土のレベルではなく、タネとの密着度と湿潤状態維持といった仮説が成り立った。
さらには前回までは覆土に種まき用培土を使用していた。今回はそのまま畑の土で覆土した。つまり覆土用の土には拘らないことが分かった。この件に関しては意外と春は晴れれば日差しが刺さるような強烈な光量だから多少覆土が多くても光が届くのではなかろうか? いろいろと因果関係を考えるのは楽しい。