トウモロコシは夏野菜の人気野菜だ。イネ科の野菜。昼夜の寒暖差が大きいと甘い実を付けるという。それだからこそ、カラスやアワノメイガなどが襲ってくる。被害を最小限にするために知恵と努力が必要。今年もアワノメイガトラップとカラスには見えにくいテグスで対抗。
除草しながら株の様子を観察したが、特段変わったところはないように見えた。つまりは昨年と同じようなプロセスとなっているということだ。除草が終わると、液体肥料で追肥した。少し濃いめに希釈してたっぷりと与えてやった。
トウモロコシは吸肥力が強い作物なので少し与え過ぎかなと思うくらいの追肥を行う。これも昨年来から得た経験をふまえている。
この圃場でトウモロコシを初めて栽培した時は全く実が入らなかった。それよりまして、全く成長しなかった。発芽はしたけれど、茎も太くならずやせ細った株ばかりだった。
二年目になると播種前にマルチをし、ビニルトンネルで被覆するなどの対応をした。実はそこそこ入ったが、それでも「そこそこ」というレベルだったし、これは!と思った株はカラスにやられてしまった。虫食いもひどかった。
三年目にはカラスへの対応を考えた。ネットを被せたり、テープを巻いたり。それでも実入りのよいものばかりを食べられてしまった。あわせて、アワノメイガの被害が増えるようになった。
四年目、つまり昨年はたっぷりと散水し、圃場の肥料設計を多肥気味にした上で、たっぷりと追肥をし、トラップを仕掛けることでアワノメイガ対策とし、カラスには見えにくいテグスを周囲に張り巡らせることでカラス対策をした。結果、アワノメイガにはいくつか侵入を受けたが、被害は激減したし、カラスによる被害は皆無だった。
五年目の今年は昨年同様の対策を行った上で、開花後の雄花は切除。切除したところに農薬を集中的に散布。あとは祈る(笑)
こんなケムシがついていたけれど、ご愛嬌。
虫除けネットを外し、この時期特有の風の強さに耐えられるように耐性を付ける。次の週末には追肥と土寄せを行い、側根の発根を促す。
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ニンジンの最終間引きをした。
台風崩れの雨の後で急激に成長したみたいだ。今週みたいに曇りがちの気候が続いてくれるとニンジンにとっては好都合だ。週明けに雨が降る予報になっていたので間引きを週末に行った。
間引き後は液体肥料で追肥。液体肥料にすれば散水代わりにもなるし、一石二鳥だ。ニンジンはこのエリアでは連作となっている。初期生育不良の株は見当たらないので今のところ順調。あとは根部が肥大化するのを待つだけという段階になった。収穫は7月中旬になるだろうか。梅雨入りするまでの定期的な散水は、光合成細菌を加えて散水する予定。これも一つの実験。食味はどうなるか、生育具合はどうなるか、見物だね。