自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

第17話 財務会計⑦ 簿記のボの字も知らないんだけど ~自称週末ファーマーの国家試験受験記~

冬は農閑期である。だから当ブログも家庭菜園的活動に関する記事が少なくなる。やむを得ない。
でもだからといって、最近国家試験のカテゴリの記事が多くない? いくらなんでもやりすぎだろ? と自問自答するのだが、あくまでもこのエントリは読者のことを一切考慮しない、自分による、自分のための記事。そんなことは気にしない。

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スピ問様も会計分野に入った。
スピテキはほとんど流し読みした感じだし、簿記のボの字も知らない。そんなド素人に簿記が理解できるだろうかと思った。だからスピ問様には悪いのだけれどなかなか手を付けられなかったのが正直なところだ。

スピ問様は56ページだ。期中取引? はて? 次は勘定。勘定?

体で覚えようとしても手が動かない。解説を読んでも分からない。どうしようもなかった。診断士試験の財務会計日商簿記の2~3級レベルが中心で、一部1級レベルの出題があると聞く。だから考えた。
「簿記3級って高校生でも取得できるレベルだろ? そんなもんが分からないのか?」と。
言い換えれば「知らないから分からないのであって、簿記の入門編くらいは学習してもよいのではないか」と。

診断士試験の財務会計、特に簿記は「財務諸表が読めること」を目的としている一方で、日商簿記は「財務諸表が作成できること」を目的としている。診断士は別に財務諸表を作成するわけではないのだから簿記をイチから習う必要はないと考えていた。
でも、少し考えを改めた。
「読めるも何もまったく分からないんだから、つべこべ言わずに簿記入門に入るべきではないか」

仕訳が出来て、決算整理が出来て、精算表が作れて、というプロセスを理解することが先、か。

スピ問様で簿記分野のレベル感を知ることで、簿記の何を深堀りすればよいのかの指標とした。だから同時並行で簿記のイロハを習いだした。
※簿記の学習についてはエントリしないです

簿記の学習を同時並行することで少しずつだが、点がつながっていった。まず、仕訳が作れるようになった。費目の選択を間違えないようになった。つまり、これはBS、あれはPLだというふうに勘定科目からテキパキと振り分けられるようになっていった。これは進歩だ、と思った。
減価償却と売却損益の関連については財務分野で出てきているのでそんなに混乱することはなかった。
期末棚卸高の計算。初めての処理だったが不思議と難しい感じはなかった。ただ、計算ミスはダメだな、と思った。
貸倒引当金。定義やら規則やらを地道に覚えこむことが必要だと思った。計算問題よりもこういう正誤問題のほうがいやらしい。
出た! 決算整理。
こいつは繰越商品勘定と仕入勘定との振替がポイントだった。理屈で理解できたのはずっと後のことだったが体を動かしながらやり方を叩き込んでいった。だって、簿記ってやり方を知れば対処できるのだから。
経過勘定は覚えるだけ。何回も反復しながら覚えていくのがよかろう。
出た! 精算表。結構面白がって取り組んだことを覚えている。最初の頃は何回やっても少しずつ間違っていて、前回ミスったところを正解しても次のところでミスっているといった感じだった。パズルみたいでたのしかった。これもやっていくうちにとても便利な表であることが分かってきた。今やってみても楽しい。
キャッシュフロー計算書。最初のうちはてこずった。スピテキの説明やスピ問様の説明だけで理解することが出来なかった。BS、PLとの関係でキャッシュを考えるという考え方で取り組むといともカンタンに出来ると知ったのはずいぶん後のこと。やれやれだ。

続いては原価計算だ。原価計算は工業簿記の論点であり、簿記の2級レベルとなっている。原価計算は仕事柄よく目にするので抵抗なく取り組むことが出来た。モノの出庫について先入先出し法のほかに平均法というやり方もあるという。平均法はスピ問様には載っていない
スピ問様は84ページまできた。もう少しで終わりが見えるな。
税効果会計。いろいろと規則があるようだ。これは覚えるしかないな。特に減算一時差異を中心に覚えていった。減損会計。ま、これはね。
次いで株主資本等変動計算書。これもパズルみたいでおもしろい。ただ、ここでは自己株式が「△」になる理由が分からなかった。それでも「△」になるんだなぁ程度で先に進めていった。剰余金の配当についてだが、スピ問様の説明は不親切だ。分かりにくい。総じて、某資格試験予備校の出版するスピードテキストやスピード問題集は分かりにくい。丁寧に書いてあるのだがそれでも分かりにくいところがある。
リース取引。想定できるのは正誤問題なんだろうな。
最後に連結会計。スピ問様では「のれん」が出ている。のれんについてはさほど苦労した覚えはない。それよりも連結会計における利益の算定に手を焼くこととなる。

ここまでスピ問様を見てきたが、昨年のメモによれば11月までに完了したとある。これ以降何度か反復してやり込んでいる。一通りやりこみ、必要な論点を追加したり、あやふやな知識を補充したりしながら財務会計は過去問演習に入ることが出来た。
過去問は論点別の問題集を使用し、いわゆる「タテ解き」することで論点別の解法の習得という新たな局面を迎えることとなった。過去問の論点別問題集だからより実戦に近い形での学習が始まった。