耕耘作業をしながら、現実的に家庭菜園的活動がどれだけ出来るのだろうかと熟考していた。
そもそも時間は24時間しかない。この24時間は労働と余暇の2つに分けられる。給料以上に働くことを是としないので労働をこれ以上増やすことはない。すると残った時間は余暇となるが、この余暇はこれ以上増やすことが出来ない。
そうするとこの余暇時間からどれだけ家庭菜園的活動に費やせるかどうか、その資源配分を考えなければならない。
余暇時間のすべてを家庭菜園的活動に振り向けるのは不可能。食事や睡眠なども余暇時間に含むからだ。
さらには今年も国家試験を受験する。
だからそれに向けての勉強時間の確保も必要だ。
やれやれ、昼寝をする時間もないじゃないか。
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クリムソンクローバーが満開だ。
道すがら、写真を撮影している人も見かけた。景観目的で育てているが、目的の一つを達せられたわけだ(笑)
ミツバチもやってきて蜜を必死に集めていた。iPhone を向けても逃げない。それほど蜜集めに集中していたのだろう。
このクリムソンクローバー地帯も花が枯れ、枝葉が茶色くなったら耕耘機で鋤き込む。その後はヒマワリが発芽してくるという算段だ。
春のこの時期にこれほどまでの赤色(正確には真紅色だが)の花は咲かない。だから遠目から見ても結構目立つ色合い。
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今思えば、忙しくて圃場の有効利用がままならない場合には緑肥を播種するという選択肢があった。
「もう夏だからセスバニアしかない、か」
と呟きながら耕耘機をかけていた。