安納芋が埼玉県で栽培できるようになって久しい。世の中には「種苗法」という法律があって新種の植物は25年間法的に保護されることになっている。新種を開発し、品種登録できた場合、登録出願から25年間は当該登録内容の範囲外での栽培は禁じられているのだ。品種改良は長い時間と多くの手間がかかる。違法に模倣されたらたまったもんじゃない。
安納芋がどう開発されてきたかは分かりかねるんだけれど、そんな長い時間を経て、ここ埼玉県で栽培できるようになったとしたら、それはとてもうれしいことだ。
安納芋は昨年と同じ場所に苗を定植する。比較的スギナやカヤツリグサなどの駆除難雑草がはびこるエリアでその他の野菜栽培には不向きの場所なのだ。もっともサツマイモはやればやるほど土が良化していくから雑草さんには負けじと安納芋をこの地で栽培してみることにした。
畝は高畝で。
昨年の反省から、畝立て後にはしっかりと鎮圧し畝が崩れないようにした。圧をかけて土を固める理由は、
①土の中に空気が入りすぎると乾燥しすぎて活着が悪くなる
②水持ちよくし、活着をよくする
ためだ。
畝の真ん中に溝を切った。支柱を押し付けで出来た溝だ。この溝に穴を挿して苗を入れやすくする。
少し苗の間隔が狭いが、間隔を広くするとイモが大きくなり焼き芋に不向きになるからこれくらいの間隔でいいじゃないか。
切った溝に苗を挿したら、散水。溝に沿って水を流せばいいだけだから効率もいい。その後降水もあったので無事に活着してくれていることを祈りたい。
今年はマルチをしないのかいって?
今年はしません。