祖父宅からは送ってもらった。
仙台駅まで。
叔父はハイブリッドな車を所有し、レトロなトラックを所有し、ハイカラな趣味を持っていた。そういう叔父に送ってもらった。
時刻は12時過ぎ。昼食について考えてもいい時間だった。
昼食は牛タンを食うと決めていた。実は仙台で牛タンを食したことがない。仙台市民はあまり牛タンを食わないようだ。
適当なお店に入り、2杯の生ビールと牛タンのランチをいただいた。本当は夜の文化横丁で飲みたかったのだが。
ついで、せっかくだからということでお寿司屋さんに突入。
マグロをつまみながら生ビールを飲んだ。
半ば凍りついた中とろを食べながら考えたことはお土産をどうするかだった。会社をサボって休んで仙台に来ているわけだから何か買っていくのはやむを得ない。問題はその土産だ。
しばらく考えた結果、モナカか牛タン、萩の月、笹かま、から選ぶことにした。
帰りは「やまびこ」に乗ったので車内は空いていた。
帰りは、静かに眠った。
***
会社に持っていったお土産は萩の月。そう、美味しいやつ。
自宅用に買ったのは笹かまだった。
そう、これでビールを飲むのだ。
「笹かま買って来たよ」と世帯主。
「わーい」と細君。
「柚子胡椒で食べるとうまいぜ」
「日本酒と一緒に、ね」
買った来た翌日には全て消化していた。