菜園主の初冬のルーティーンに「落ち葉拾い」がある。もっとも崇高なボランティア精神から落ち葉拾いをしているのではなく、私利私欲のために落ち葉拾いをする。近くの公園のケヤキやクヌギなどの落葉樹を集めては、せっせと菜園の落ち葉ボックスに積んでいく。
摘まれた落ち葉はおおよそ1年をかけて堆肥となる。その過程でカブトムシの幼虫らによって堆肥化が進む。中にはミミズもいるし、小さなネズミもいる。だからモグラもいる。食物連鎖の小世界だ。
表層の20センチくらいは落ち葉。その下は落ち葉堆肥となっている。もう土状の堆肥だ。立派な堆肥となっているに違いない。
ごそごそと掘ってみると、
すぐにカブトムシの幼虫が出てくる。
カブトムシの幼虫は土状の層と落ち葉の境目にいる。だから探すのは容易だ。
昨年集めた落ち葉は相当多くて冬から積み上げてきたので
このような層をなしている。
積極的に堆肥化、つまり散水し米ぬかを投入して踏みつけて、ということをしなくても時間が堆肥にしてくれる。
天然物のカブトムシ。
米ぬか等、栄養価の高いものを散布すると幼虫さんも大きくなる。ドーピングだ。
でもちゃんと産卵してくれるのだから、毎年落ち葉拾いをするモチベーションにもなる。いい運動にもなるしね。