まだまだ握りこぶしよりも小さい。例年に比べると生育が遅いのかもしれない。なにせ天候が良くなかったから。
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これは自宅のプランターで育てているニンジンだ。このサイズ感だととてもじゃないけれど五寸にはなりそうにない。プランターではなくやはり地植えした方が育ちが良いのだ。なかなかどうしてプランター栽培は難しい。
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我が家は南東側が生活道路に面しており、かつ周囲には高い建造物がないため日当たりが良い。南東の角地、我が家では三角コーナーと呼称しているが、今秋より模様替えをする予定でいた。
つい先日まではハーブの類がそだっていた。そこに球根植物など旬な時期に旬な花木が見られるようにしていたのだが、年齢を重ねるにつれてだんだんと管理が行き届かなくなってきた。
さらに我が家ではバラをいくつか育てており、しかもプランターでの栽培が多いことから特に水管理が大変。あげすぎてもダメだしあげなくてもダメ。プランターは難しい。水管理もそうだし、肥料管理も適切に行わないと害虫被害が大きくなる。特に夏場はすぐに水切れを起こす。
細君から頼まれた。
「南東の角地の世界観を表現するのにニンジンが欲しい」
とのこと。
何のことだ?
さっぱりわからない。
どうせプランターのニンジンは収穫できそうにもない。ニンジンは菜園でも栽培しており、どうせこのままダメにするよりも何か役立てることに使ってもらった方がいい。
「まぁいいけど」と応じた。
するとこうなった。
なるほど。
ウサギにはニンジンだな。
合点。そういう世界観ね。