自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

プランターに籾殻を入れただけの生ゴミ分解処理装置

もう10年も前のことだが、菜園にHCで購入した腐葉土や動物性堆肥を大量に投入していた時期があった。

もちろん目的があってのことで、有機物が少ないと感じたために人為的に補充する必要があると思ったからだ。

 

 

しかし450平米もある菜園だ。

 

大量に腐葉土や堆肥を入れるには資金的な制約から断念せざるを得なかった。

 

 

そしてそんな時に発生した東日本大震災

 

 

あの震災後、腐葉土やら堆肥の価格は高騰した。あんな値段になってしまっては買えない。金がいくらあっても足りない。

 

 

ならば自分で、と思ったのが堆肥を内製化しようと思ったきっかけだ。

 

 

 

***

 

当菜園では落ち葉堆肥、稲ワラ堆肥、籾殻堆肥と種類の異なる3つの堆肥を内製している。落ち葉堆肥と稲ワラ堆肥は菜園で内製しているが、籾殻堆肥は自宅でひっそりと内製している

 

もっともその昔には菜園でも籾殻を仕込んでいたいのだが、最近はもっぱら落ち葉専門になっている。

また稲ワラ堆肥も最近はご無沙汰感があって仕込んでいない。

落ち葉の方が簡単に集められる資材だから調達するのに金がかからないのでいいんだよね(笑)

 

ま、そんなこんなで籾殻堆肥は自宅で内製しているが、特筆すべきはその方法である。

 

そう、ただプランターに籾殻を入れて「放っておく」だけ。

 

 

 

***

 

堆肥を内製しようと試みた方の大半は、たとえば、落ち葉堆肥であれば、落ち葉を拾ってきて簡単な箱みたいな入れ物に落ち葉を積み上げて米ぬかを散布、散水して、それを繰り返して、というようなご苦労をされてきたのではないだろうか。

 

実はそんなことをせずとも堆肥化させることはできまいかということで編み出したのが「放っておく」ことなのだ(笑)

ただその代わり、時間がかかる。そうね、だいたい3年くらいかな。

 

 

また、籾殻はC/N比が高いゆえ、分解するのにただでさえ時間がかかる。それならということで、野菜くずを投入し野菜くずを分解してもらいつつ堆肥化させるというものぐさな、一石二鳥な内製方法を採用しているのだ。籾殻はなかなか水分を蓄えてくれないので、野菜が持つ水分を与えることで腐熟を進ませようと考えたのだ。

そう、生ゴミ分解処理装置、だね。

 

 

もちろん生ゴミといっても野菜くずのみ投入している。

魚のアラなどを投入するとさらに良質な堆肥になるというが、試したことはない。自分がやったことのないやり方は紹介すべきではないし軽々しく情報発信するものでもない。

 

 

 

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これが生ゴミ分解処理装置の数々だ(笑) 全部で6基もあるし。

 

手前三つが昨年秋に仕込んだもの。中央の丸いプランターは2年もの。奥に見える2つは3年もの。順調にいけばこの秋にデビューできる。

 

 

 

昨年秋に仕込んだもの。

まだ若いな。

 

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まだ原型をとどめているのでね。

 

 

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野菜くずを入れることでミミズさんが発生する。ミミズさんは野菜くずを分解してくれるので大切にしている。

また、これらには仕込む際に米ぬかやEM菌水溶液などを加えたりもしているが、加えないものと大きな差異は見られない。

 

 

 

そして2年もの。

 

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1年ものに比べれば色が黒ずんでいることがわかる。まだまだクタクタになっていないのでね、もっと熟成させる必要がある。

 

 

 

最後に3年もの。

 

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3年もののわりにはクタクタ感が足りないように見えた。

籾殻も自然の有機物ゆえに人間の思うように腐熟してくれないものだな。

 

このように時間を費やして堆肥化を進めているのだが、正直なところ、籾殻堆肥は生産性が良くない。

生ゴミの排出量が減少することがメリットである一方で、堆肥化までに時間がかかりすぎることがデメリット。堆肥化を促進させようにも分解を促進させる資材が必要であることを考慮すると積極的に堆肥化させるよりは「いつの間にか出来ている」みたいな感じでいる方がいいのかもしれない。

 

 

 

また、昨年は籾殻を安く大量に入手することができたので

 

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お勝手口以外にも5基の分解装置がある。

これらはスイカの皮などの夏野菜の残渣を処理してもらった。おかげでスイカが芽生えているしサトイモも出てきている。雑草なんかも入れてみた。

 

 

これらにも生ゴミを分解してもらおうかなと思ったので5Sを実施。

 

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なんかこっちの方が熟成している気がするのは気のせいだろうか?

 

ま、雨ざらしだったし。夏場には水もじゃんじゃん入れてたし。