ダイコンの播種を終えた菜園主はニンジンの播種に取り掛かります。
ダイコンと比較するとニンジンの播種はかなり気を使うことになります。世間で言われるところの、好光性種子なので覆土は薄く、乾燥させない、など注意するポイントが盛りだくさんです。
ここ数年はニンジンの播種に関して好成績だったのですが、2019シーズンと2020シーズンはかなり成績が落ちてしまいました。2020シーズンはニンジンだけでなく、他の野菜も似たような成績だったですが、とにかく発芽率が悪いという状況が続いております。
なので、2021シーズンは一斉発芽を目指そう、ということである工夫をすることにしました。
まずはニンジンの播種プロセスをご紹介しますね。
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当菜園のニンジンは市道側の根菜類エリアに播種すると決めています。理由は土の粒度が細かく、さらに一定なのでニンジン栽培に向いているというのが主な理由です。
ニンジンは15センチ間隔で点播きしていきます。
そもそもニンジンは筋播きが推奨されています。でも当菜園はマルチングしますのでどうしても点播きとなってしまうため播種の際に工夫できることはないかと考えました。
今回はこのように播種しています。
お分かりになりますか?
工夫した点と言いますのは、点播きではありますが、1箇所に集中的に、かつ重なるように種子を置くように播種したことです。
そもそもニンジンは発芽時の土を押し上げる力が弱いので種子を筋播きすることで土を押し上げる力を補完しあっているのではなかろうかと仮説を立ててみたんですね。
どうしても点播きしようとすると1穴に分散して播種することで間引きしやすくなるように、ということを考えてしまいがちでした。
ここ数年、発芽に失敗しているのはそういうことだったのではないかと考えたワケです。
であれば、同じ点播きでも、集中的に種子を置いてやることで相互に土を押し上げるのを補完し合いながら発芽率を高めることができるのではないかと。
もっとも、覆土は薄く、乾燥させないという前提はありますが、今回2021シーズンはこのような播種方法を試みたワケであります。
どうなりますかね〜?
このように重ね合うことで発芽率が上がるのか?
この程度でも発芽してくれるのか?
種まき用培土で覆土し、しっかりと圧着させました。
その後散水。たっぷりと散水。なにせ近くには用水路があります。汲み上げては散水、汲み上げては散水を繰り返しました。
当菜園は防虫ネットをかけることにしていますので、散水後に防虫ネットを敷設し作業は終了です。
秋冬野菜栽培ではネットの裾はしっかりと埋め込みます。
ネットが汚れますが仕方ありません。気になるなら洗えばいいワケです。
さて、2時間弱かかってしまいましたがこれで1畝目が完了しました。
次回までには苗を購入できると思いますので定植がメインになるかな。