野菜の教本などによれば、ここ関東地方では梅雨明け間際の時期にニンジンを播種することが奨励されている。最も真夏には遮光などの管理が必要だろうけれども教本には少なくともそう書いてある。
当菜園はその野菜教本には従わずに、8月末に播種することにしている。平年並みに気候であれば年内に収穫することが可能だ。
確かに昨年(2020年シーズン)のように残暑が残暑ではなく残暑が夏の延長のような気候だとさすがに発芽さえさせることができなかった。梅雨明け間際に播種したって同じじゃね、と思ったものだ。
幸いにも2021年シーズンは平年よりも若干気温が高いものの、気温の低い日もあったためか、ニンジンの生育状況は悪くない。
一斉発芽には失敗してしまったので欠株が見られる。それでも発芽した株は順調に生育を続けているように思える。
ここ数日の低温傾向で成長が加速したのではないか?
とにかくニンジンが急成長していた。
これなんかは一番の出世頭かもしれない。もっとも早く収穫に至ってくれるといいな。
最終間引きも済ませているのでこのまま成長するのを待っているだけ。
ニンジンはこの時期が一番可愛らしく見える。観賞用として育ててみても面白いのではないだろうか。
ニンジンの大敵はキアゲハであるが、さすがにもうキアゲハは見かけることがないのでネットを撤去してもいいような気もする。
しかし、当菜園の菜園主は過保護なのでもうしばらくはネットをかけていようと思っている。強めに吹く北風が心配なのだ。
菜園で収穫したニンジンはね、甘い。
スーパーで購入するニンジンとは違ってニンジン独特の苦味や香りがない。それに火の通りもいい。