自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

5月6日午後の願望が現実になった

(昨日のエントリを先にご覧ください)

 

そこへ一台の軽トラックが停車した。軽トラックの主はおもむろに車から降りると市道沿いの用水路を覗き込み、なにやらブツブツつぶやいていた。

当菜園の菜園主は休憩しながらカブトムシの幼虫を確認していた。相変わらずごろごろと出てくる幼虫に半ばうんざりしながら堆肥の状態を確認していた。さらには落ち葉堆肥BOXに落ち葉を供給しながら雨が降らないことにはカサカサだよなぁとか思っていた。

軽トラックの主はなにやら作業をしていた。数分後、その主もうんざりした様子で軽トラックに乗り込み、どっかへ去ってしまった。

あのオジサンはよく見かけるオッサンだ。農家って感じのするオッサンだった。なんだかこの辺の農家さんはみんな同じような顔つきに見えるなとか思い、苦笑した。苦笑しつつ、菜園主の頭の中で何か引っかかるものがあった。最初はそれが何か分からず、暑すぎてアタマがおかしくなったのかなとか思ったが、時間がたつにつれてモヤモヤ感が膨らんできた。

カブトムシの幼虫にも飽きると、菜園主は持参した水を飲んだ。人肌以上に温度の上がった水はうまくはなかったが、それでも水分には違いない。野菜たちも水分をほしがっているだろうな。ジョウロで撒いたくらいじゃ足りないだろうな。雨が降ってほしい、などと空を見上げながら思った。

 

 

 

ん?

 

 

 

何かが菜園主の心を打った。なんだろう?

それは非論理的な感覚だった。何かが違う。なんだ、この感じ。おかしい。

それはある意味では期待感だったかもしれない。願望だったかもしれない。このおかしいと感じた感覚は用水路が開放されたことを示唆してくれたのかもしれない。どうせこの感覚は願望であって、実際はそんな都合よく用水路に水が放水されるわけはないんだ。でも、でも・・・。あまり第六感的な感覚のない菜園主のことだから本当に何かのお告げかもしれない。あまり期待せずに確認してみよう。

当菜園の北側、つまり市道の反対側に用水路があり、夏場はここから水を供給し散水している。その用水路を確認してみた。

 

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わぉ!

 

放水が始まっていたではないか。

今朝見たときは放水はなかった。むしろ乾燥でカピカピしていた。すると、今日のお昼頃に始まった?

 

そうか、あのオッサンは放水が始まったことで流れてきたゴミなどが枡に詰まらないようにゴミを取り除くという作業をしていたのか・・・。どうしてそのとき水の音を聞くことが出来なかったのだろう?

 

嬉々として菜園主はバケツに水を汲み上げて、エンバクが育つ秋冬エリアめがけてブン投げた。バケツに水を汲みいれては水を撒くという作業をどれくらい続けたのだろうか? 途中、足がぬれようが顔にかかろうがお構いなしで散水を続けた。もうこれで春夏エリアの野菜や秋冬エリアのエンバクに満足に水を与えることができる。

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これは秋冬エリアのエンバクに散水した後の様子だ。

 

もちろん、春夏エリアで水を欲しがっている野菜にもたっぷりと水を与えたことは言うまでもない。