自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話。たまに出てくる仕事の話はストレス発散目的

第8話 企業経営理論① 独学で学んだことを改めて体系的に学ぶのは楽しい ~自称週末ファーマーの国家試験受験記~

本科目は理論の学習だ。おそらくは本試験を目指す受験生なら嫌いな人はいないと思われる科目だ。聞くところによるとこの科目はなかなか一筋縄でいかないという。なぜなら設問文を読み解くだけでも難しいからだ。本当にワケ分からないらしい。以下はコピペだ。

平成25年度 設問1  経営計画の策定と実行について留意すべき点に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 経営計画策定時に用いられる業績に関する定量的なデータを収集して分析することによって、新機軸の戦略を構築することができる。
(イ) 経営計画になかった機会や脅威から生まれてくる新規な戦略要素を取り入れていくには、計画遂行プロセスで学習が起こることが重要になる。
(ウ) 経営計画に盛り込まれた戦略ビジョンは、予算計画や下位レベルのアクション・プランと連動させるとコントロール指針として機能するようになり、戦略行動の柔軟性を失わせる。
(工) 経営計画の策定に際して、将来の様々な場合を想定した複数のシナリオを描いて分析することによって、起こりそうな未来を確定することができる。
(オ) 経営計画の進行を本社の計画部門事業部門が双方向的にコントロールすることは、事業の機会や脅威の発見には無効であるが、部門間の齟齬を把握するには有効である。

 

解読できたでしょうか?

 

本科目はお昼ご飯の後で行われ、試験時間は90分である。これはもう睡魔との闘いだという人もいる。著者が本試験を経験したとき、眠気に襲われるようなことはなかったし、問題の傾向分析の結果、科目合格は勝ち取ることは出来た。しかし、・・・。なんて高得点が取れない科目なのだろうと思った。
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企業経営理論の振り返りを行う前に、本科目の特性というか強敵である理由を列挙してみた。基本的には理解と暗記。それと日本語の読解。それがポイントである。苦手な人は永久に苦手だろうし、得意な人でも高得点は不可能に近い。高得点を常に出せる人のほうが稀少なのではあるまいかとさえ思う。以下、論点を列挙するが、著者はスピテキを流し読んだ後ではスピ問をまわし、スピ問よりも過去問を重視して本試験を迎えた。この方法がベストプラクティスかどうかは分からないし、人ぞれぞれに向いたやり方はあるだろう。だからオススメなどは一切しない。ススメられるほど自分は有能なわけでもない。
またこの科目は良く知られた経営戦略に関する理論だったり、いわゆるノウハウ本で書かれたSWOT分析だの5フォースだのが登場する。ここで大事なことは(あらかじめ蓄えられた)自分の知識をごり押しするのではなく、他人と差別化しない教科書どおりの記述が好まれるということだ。だから二次試験でもキラキラ答案だけは避けねばならない。

さて、スピテキ読了後の感想だ。
経営戦略。ふーん、そうなんだ。というのが感想。マジで。経営理念、ドメイン、競争優位性。ドメインというよく聞く言葉には企業ドメイン事業ドメインの二つ。あとはシナジーか。規模の経済性と範囲の経済性ね。ごっちゃにしちゃいけないな。SWOT分析にPDSサイクル、PDCAサイクルか。CSRとかコーポレートファイナンスとか。初見ではないのですんなり入っていけた。
次はドラッカー・ポーター・コトラーの先生方の、あの有名なやつだ。アンゾフの成長ベクトルの市場マトリクス、PPM理論とか多角化。PPMは問題児、花形、金のなる木、負け犬が各象限にいる。二次でも出たな。ファイブフォース理論にポーターの競争戦略。参入障壁。バリューチェーンに競争地位別戦略。周辺需要拡大策はリーダー企業が採用するね。同質化政策、非価格政策、最適シェアの維持。どれもリーダー企業の戦略だ。それと多角化。多角化には組織スラックが活用されるべき。先発優位性に後発優位性。どれもこれもしっくりといくなぁ。だからこそ、教科書に忠実になんだね。

次の話題は技術経営だ。大枠で示せば、研究開発・イノベーション・製品アーキテクチュア・デファクトスタンダード知的財産権ベンチャー企業のマネジメントとなる。外部組織との連携の分野では、企業間連携・産学連携・産業クラスター事業構造の再構築と続く。スピテキを読んでなるほどと合点がいった内容が多かったのを覚えている。
製品アーキテクチュアについてはモジュール化。インターフェイス固定化・汎用化、構成間調整にコストがかからない。一方でインテグラル型は自動車設計に見られるような刷りあわせ型。企業連携については垂直統合と水平統合。サプライチェーンの上流下流を取り込むのが垂直、規模の拡大を目指し同業を取り込むのが水平。事業構造の再構築はリストラとアウトソーシング。車内のムダ取りをするのがリストラクチャリングで、不確実性が高く、付加価値の低い部分を変動費化し、固定費を削減するのが外注化。
コア戦略。コアコンピタンスは強み。イノベーションの定義。それとイノベーションのジレンマデジタル家電業界についての記述もあった。へーという感じ。顧客機能の頭打ちから、最低限の機能で低価格がスタンダードになりつつある。日本メーカーは高機能で勝負という感じかな。ベンチャー関連では死の谷ダーウィンの海。どのタイミングでそう呼ばれるかが分かれば難しくない。あとは暗記で対応できそうだ。

経済学や財務会計とは異なり、初見の内容が少ないのでスピテキそのものを読むのには苦労しない。知っているがゆえにどうしても細かい論点に目が行きがちだけれど、ここはぐっとこらえる。なにせ七科目もあるし、平均60ペースでよいのだから、と。同時にスピ問をやりながら主要論点は覚えこんで、C論点などは何問か取れればいいかなと思った。
ここまで企業経営理論の三本柱のうちの一つが読了した。