自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話。たまに出てくる仕事の話はストレス発散目的

第5話 経済学・経済政策② いよいよマクロだぜ ~自称週末ファーマーの国家試験受験記~

国全体の経済を分析するマクロ経済学。当ブログの著者はどちらかといえばミクロ経済学よりもマクロ経済学の方を好む。
ミクロは個々の経済活動の分析だ。ミクロ経済学の結論の合計がマクロ経済学の結論にはならない。これを「合成の誤謬」というらしい。
著者はものごとを大枠で捉える傾向が強い。だから自分に合っているのかもしれない。
いよいよマクロ経済学に突入するわけだが、例によってスピテキの精読を行っての感想を列挙する。

 

国民経済計算。こくみんけいざいけいさん。GDPやGNPの考え方が出ている。GDPとはよく聞く言葉だ。ちなみに現在はGNPとは言わない。
付加価値の合計なんだって。ふーん。なんだかこのスピテキというのは分かりづらいなぁ。GDPは国内総生産だから海外での要素所得は入れないんだ。イチローの働きは除外するのね。物価の計算方法。これには痛い思い出がある。
7月に受けたT○Cの模試で物価の計算が出題された。当然に模試の復習を行い、本試験に臨んだわけだが、本試験でも物価の計算方法が出題されたのだ。模試の復習の際、「これは出ないな」とタカをくくりあまり復習を重点的にやらなかったせいで、本試験ではあえなく失点。これが響いてしまったことは言うまでもないだろう。
ラスパイレス指数とパーシェ指数。ほとんどがラスパイレス方式を採用するが、GNPデフレーターだけはパーシェ方式ということくらいしか押さえていなかったのだ。
また、本試験では「名目」と「実質」にやられた。名目とは単なる金額表示。実質は物価を加味したもので、「モノ何個分の○○」ということ。
三面等価の原則。生産面のGDP=分配面のGDP=支出面のGDPが事後的に一致するというもの。ま、統計上一致させているだけ。景気動向指数。これは覚えるだけだな。
続いてISバランス論。スピテキでは軽く載っている。軽くていいのか?
分配面でいうGDPは消費と貯蓄と租税で構成される。つまりGDP=消費+貯蓄+租税。GDP=C+S+Tとなる。
さらには支出面でのGDP(正確に言うとGDE,国内総支出だけれど)は消費・投資・政府支出・輸出・輸入で構成される。
つまり、GDP=消費+投資+政府支出+輸出-輸入。GDP=C+I+G+X-Mとなる。
これらは三面等価の原則により、事後的に一致するから分配面のGDP=支出面のGDPが成り立つわけ。
したがって、C+S+T=C+I+G+X-Mとなる。これを整理すると、X-M=S-I+T-G
もちろん、X-Mは純輸出、すなわち貿易収支だし、S-Iは貯蓄から投資を引いているので国内貯蓄超過、T-Gは租税から政府支出を引いているので財政収支。つまり、貿易収支=国内貯蓄超過+財政収支が成り立つ、というわけだ。

ふー。次だ。次は産業関連表だ。タテ投入、ヨコ販売。それだけのようだ。経済効果の算出に利用されるらしい。
次は「財市場」の分析。ケインズ理論の学習だね。需要量がGDPの大きさを決め、雇用量を決めるということ。ここでは三面等価の原則とは切り離して考えることが重要だ。財の需要とは国内で生産した財への注文という解釈でよい。財の需要YD=消費C+投資I+政府支出G+輸出X-輸入M
さらにケインズ型消費関数というのが出てくる。数学嫌いの人は頭痛がしてくる頃だろう。消費C=基礎消費A+限界消費性向×所得Yとのこと。
限界消費性向? スピテキによれば「国民所得Yが1単位増加したときの消費の増加分」のことをいうらしい。つまりは○○の限界△△は「○○が1単位増加したら△△がどれだけ増えるのか」ということだな。平均消費性向は国民所得総額に対する消費総額の割合だ。これがグラフで表されている。
でも、租税はどこにいったんだ?
あ、書いてある。所得Yから租税Tを引いたものが可処分所得。つまり、Y-T=可処分所得なんだ。だからC=A+限界消費性向×(Y-T)だ。
このTの扱いの区別はどうするんだ? そうか、税金を考えるときとそうでないときを見切ればいいのか。税金を考えないと仮定する場合は不要。税金を考える場合にはY-Tとする必要があるということだな。

おっと、ケインズ型貯蓄関数というのもあるんだ。ごっちゃにしないようにしないといいかんね。
貯蓄はSで表すんだ。ふーん。で、所得Y=消費C+貯蓄Sか。だからS=Y-Cということね。
さっきの消費関数C=A+限界消費性向×Yを代入すると、S=Y-(A+限界消費性向×Y)。だんだん数学的になってきたね~。
で、整理すると、貯蓄S=-A+(1-限界消費性向)×Y となったぞ。ちなみに(1-限界消費性向)を限界貯蓄性向というようだ。
限界消費性向は以後 b としますね。だから限界貯蓄性向は 1-b ですね。

経済学は仮定を置くことが多い。特にミクロを学んでいるときにそう感じたのだが、マクロ経済学でも同じことが言える。ここでは投資Iと政府支出Gは一定と置くことが多いようだ。
次は純輸出について。輸出Xは一定と仮定することが多いね。輸入は式が出てる。M=mYだって。なんだこりは?
mYの「m」は限界輸入性向だって。つまりはYが1単位増えた場合、輸入がどんだけ増えるかってことか。
むむ?
国内需要が超過している場合、国内の供給が追いついていないということか。そうすると当然に輸入するな。国内需要が超過しているんだから景気がよさそう。だから国内所得が増加すると当然に輸入も増えそうだ。だからmYなのか。へぇ~。

 

ん? だからなんだ? だからなんなんだ? と自分の頭を整理してみる。

 

ケインズ型消費関数はC=A+bYで表せることは理解した。さらに貯蓄関数はS=-A+(1-b)YなのもOKだ。
ここで政府が関わってくると、政府支出や租税が関係する。だから消費関数はC=A+b(Y-T)となるわけだな。ここまでOK。
政府支出が関係するのはYDの式だったな。確かYD=C+I+G+X-Mだった。ここに消費関数が絡んでくるのか。
いやいや、フクザツだな。
基本的にはGやI、Xは一定の仮定を置くので消費関数Cを代入するというのが想定できそうだな。
でも、限界輸入性向はどう絡むのだろう? 輸出入が絡まないのであればXも不要になるな。ま、置いとこ。

興味あるから次々に疑問が沸いて出てくる。
こいつは時間かかりそうだ。

はい、次。
45度線分析だって。45度線分析?
「財の供給こそが国民所得GDP」だって。「財の需要と供給がイコールになる水準に国民所得GDPの大きさが決まる」だって。ふーん。
ほんと、スピテキは無味乾燥な書き方をする。
ところで、この45度線分析は、需要の大きさが国民所得の大きさを決めるという有効需要の原理を説明してくれるのだが、そもそも有効需要の原理はケインズさんが考えたもの。それをサミュエルソンという人が45度線分析という手法で説明してくれたものらしい。サミュエルソンという人は実に受験生泣かせだったに違いない(笑)
ここで有効需要の原理が説明されている。ま、読めば分かる程度のものだ。自分が中学生の頃にはすでに知っていた言葉だ。
いわく、消費や投資が増加すれば財の需要が増加し、国民所得が増加する。国民所得の増加に伴い労働需要が増加し、失業者が減る
つまり財への需要の大きさでもって国民所得の大きさが決まるというのが有効需要の原理だ。これをケインズさんが考えたのだからケインズさんはすごいね。しかも世界恐慌の頃だっていうからね。
ところで、国民所得GDPは国内で生産された財の付加価値の合計だった。だから国内の生産はすなわちGDPと同じと考えることが出来る。
財の供給YS=国民所得Y(GDP)ということだ。っつうことは、縦軸にYS、横軸にGDPをとると、YSとGDPの関係は45度線の直線式になるということだね。
で、ここにYD線を書き込むことで45度線分析に至る、というわけか。へー。
45度線はYSだから、国内で生産された財=GDPとしているので、ええーと、YDと交わるところで均衡するのね。

で、均衡点じゃないところは、YD線とYS線との乖離が何を示すかっていうと、超過供給と超過需要ね。これがだんだんと均衡していくってことか。ちなみに交わるところは均衡国民所得って言うらしい。
YD線がYS線の上にある状態は超過需要。だから生産を増やせばいい。逆にYD線がYS線の下にある場合は生産を減らせばいい。
で、需要量と供給量がイコールになる点に落ち着くわけだ。ふむ、難しくない。
スピテキの45度線分析は本当にさくっと出ているだけだ。

ここでもう少し深く考えてみる。
財市場ではYS=YDになるように国民所得Yが決まるよな。
財の供給YS=国民所得Yだし、財の需要YD=消費C+投資I+政府支出G+輸出X-輸入Mだし、国民所得Y=消費C+貯蓄S+租税Tだ。
今、政府を考えず、海外を無視するモデルを仮定すると、YD=C+I だし、Y=C+S となる。
そうすると、YS=YD、YS=Y、YD=C+I 、Y=C+S より、C+I=C+S が成り立つ。
この両辺のCを消去すると、I=S となる。これらはただの計算だ。
つまりは45度線分析において、YS=YDすなわち、均衡国民所得となっているケースでは投資=貯蓄が成立しているといえる。
また、ここでは財市場だけを分析対象としているため、
利子率を決める貨幣市場や物価を決める労働市場は扱わないと仮定し、
投資の増減を決定する利子率は一定とみなし、さらに労働供給の増減を決定する物価は一定だとみなしている。
ゆえに投資Iは一定となるので、横軸に平行な直線となる。
一方で、貯蓄Sはケインズ型貯蓄関数により、傾き1-b 、縦軸切片-Aの直線式がかける。この横軸に平行な直線 I と直線の式 S が交わる点が均衡国民所得となり、YSとYDが交わる均衡国民所得と一致することになる。
このことはスピテキに書いていない。書いてなくてよいのだろうか? 予備校で扱うのかな? たぶん扱うのだろう。

次いでだから、政府部門を考慮し、海外部門を考慮しないケースも考察してみる。
ここで政府を考慮するので、財の需要YD=C+I+G であり、国民所得Y=C+S+T である。
同様に、貨幣市場で決まる利子率は一定、労働市場で決まる物価も一定だと仮定する。
ゆえに、投資I=一定だし、ここでは政府支出Gおよび租税Tも一定だと仮定する。
財の需要YD=財の供給YS、国民所得Y=財の供給YS・・・①
財の需要YD=C+I+G・・・②
国民所得Y=C+S+T・・・③
①、②より、C+I+G=YS だから Y=C+I+G ・・・④
③、④より、 C+S+T=C+I+G だから、整理すると、S+T=I+G ・・・⑤
今、仮定条件より、政府支出G、投資I、租税Tは一定としているから、
⑤式の右辺は横軸に平行な直線。左辺はケインズ型貯蓄関数により、傾きが (1-b) の直線の式になる。
一方で左辺の縦軸切片は以下のように導出できる。
政府を考慮し、租税を一定としているので、消費関数C=A+b(Y-T)・・・⑥
また、貯蓄関数S=Y-C-T・・・⑦
⑥を⑦に代入すると、
S=Y-{A+b(Y-T)}-T
S=Y-(A+bY-bT)-T
S=Y-A-bY+bT-T → S=Y-bY-A+bT-T
Yでくくって、S=(1-b)Y-A+bT-T
両辺に T を加えて、S+T=(1-b)Y-A+bT-T+T
したがって、S+T=(1-b)Y-A+bT
だから縦軸切片は-A よりも bT 分だけ上方にシフトすることになる。
横軸に平行な I+G と傾き (1-b) 切片 -A+bT である S+T との交点が均衡国民所得となり、YS=YDの国民均衡所得と一致するということになる。

このへんは少し考えれば対処できるのだが、あの限られた試験時間内で対応するには厳しいものがある。
だからポイントを覚えてしまうべきなのだろうが、初見の受験生で対応できる人などいるのだろうかと思ってしまう。
ま、S+I 線も S+T線 、 I+G 線も直線のシフトや計算問題などが想定できるから結論を押さえておけばよいだろう。

むむむ、ここまで長い。
次、いくか。

インフレギャップ、デフレギャップだって。さっきの45度線が出てくるようだ。
その前に新しい言葉が出てくる。完全雇用国民所得だって。失業のない国民所得の水準を完全雇用国民所得完全雇用GDP)というらしい。
この完全雇用GDPを YF で示すことにする。なお、完全雇用とは「非自発的失業がいない状態」を言うようだ。
また、完全雇用国民所得は全員が働いている状態のGDPだからこれ以上はふやすことが出来ない上限の生産能力だと理解できる。
言い換えれば、あるべき姿のGDPなんだろうね。

で、デフレギャップとはこう定義できる。「完全雇用国民所得のときの超過供給の大きさ」と。つまり、需要が不足しているということだからギャップの分だけ需要を増加させてあげれば完全雇用国民所得が実現し、失業が解消されることになるんだ。
一方、インフレギャップは「完全雇用国民所得のときの超過需要の大きさ」で、ギャップ分だけ需要を抑制すれば超過需要は解消されるというわけだ。
要するに、デフレギャップは超過供給だからモノ余り。モノが余ってしまうほど売れないということだからデフレが進行
インフレギャップは超過需要だからいつでもモノ不足。注文に追いつかないという状況だから品薄になれば価格は上がる。だからインフレ。この程度の理解でよさそうだ。
それと、完全雇用国民所得と均衡国民所得は区別しておかねばならない。
45度線であるYS線とYD線の交点は均衡国民所得であり、必ずしもその均衡点が完全雇用国民所得であることにはならないのだから。

まだまだ続くな。
興味関心があるからなかなか先へ進まない。
次は乗数理論についてだ。いろいろと式が出てくるけれど、導出はカンタンだ。
まずは投資乗数、政府支出乗数、租税乗数は結論だけ覚えるか。一応導出できるようにしておこう。
均衡予算乗数というのもあるんだね。これは「1」なんだって。でも条件があるんだ。海外部門は考慮しない。租税は定額税が条件らしい。ということは常に「1」ではないんだ。なんだかなー。
あとは移転支出乗数というのがあるんだけど、これってスピテキに載っていないなぁ。過去に出題されたことがないんだね、きっと。
それとビルトインスタビライザーってのが出てた。これはカンタンだ。
あと注意するところは、定額税のときと比例税のときとで投資乗数が異なる点だ。比例税のときのほうが投資乗数が小さい。


ふ~、ここまでが財市場の分析だ。
結構読んだり考えたり調べたりで時間がかかってしまった。