当ブログ管理人にとって、タバコというのは“習慣で、いや惰性で続いているもの”であります。年齢が21のときから喫煙を始めた。当時アルバイト先の責任者がぷかぷか吸っていたのを見て吸ってみたくなったということで喫煙生活が始まった。
20年以上喫煙生活を続けていたのだが、その間ずいぶんと値上がりした。
そんな当ブログ管理人がどうして禁煙に着手したのかというと、
「タバコを買いに行くのがめんどくさくなった」
という理由からだった。
あるとき、タバコがなくなる。そうするといてもたってもいられなくなる。
タバコを買いにコンビニに走る。
お目当てのタバコがない。がーん。
そんなことが平成27年の晩秋頃から続いた。そこのコンビニの店長に文句を言いたかった。「なぜカートンで置いていないのか」「なぜ1箱もないのか」と。
コンビニの店長を取っ捕まえて文句を言う自分を想像したらなんだかバカらしくなった。自分はなんて小さい人間なのだろう。タバコくらいで文句を言うなんて、自分はなんと器量の小さい人間なのかとさえ思った。
そう思うと、タバコを買うこと自体がアホらしく感じた。
平成28年1月23日夕刻のことであった。
この1箱が終わったらもうタバコは終わりだな。タバコが吸いたいなと思った時に気を紛らわせるグッズが必要だった。止むを得ない。ニコレットを買おう。
同年1月24日、ドラッグストアでニコレットを購入した。
***
タバコを吸わないようにしようと思った理由は単に「タバコを買いに行くのがめんどうだから」だった。
当ブログ管理人は毎朝4時に起床するが、朝起きて1本吸う。換気扇の廻しながら換気扇の下で寒さに震えながら吸う。出社する前に1本。会社に到着して1本。昼食後に1本。眠くなったお昼過ぎに1本。イライラしたら数本。帰宅する前に1本。帰宅後、酒を飲んで1本。寝る前で歯磨きする前に1本というように、タバコを吸うサイクルが決まっていた。そう、すべては習慣の中にタバコが存在していた。
だからその習慣を打破するようなことができればタバコを止められるのではないかと思った。
1月25日月曜日早朝。起床しても喫煙しなかった。起床後すぐに玄関に向かい、新聞を取りに行った。コーヒーをわかしながらアイボンで洗眼する。
愛犬の散歩前にどうしても喫煙したくなったから、目の前にあった数本入ったタバコの箱を流し台のシンクに放り込んで水をじゃーじゃー流した。これで喫煙できまい。
そうやってタバコを吸うことを止めた。
そうだ、ニコレットを噛もう。ただの気休めだ。
そう思いながら喫煙しないでいたら15日が経過したのだ。
時折、猛烈に喫煙したくなるが手元にタバコがないのだから諦めるしかない。
細君に「体のどっかが悪いの?」と訊かれた。
「いや、タバコは止めたんだ」と世帯主。
「あら、いつまで続くのかね?」と細君。
「さぁね」と世帯主。
細君は世帯主がタバコを止められないと思っているようだ。
ちぇっ。