収穫されずに残った野菜を処分するのだが、収穫してもうまくない。ここは土に還してやるのが定石だ。細かく裁断し、しばらくしたら耕耘機で鋤き込むことにした。
ダイコンを引き抜き、キャベツは株ごと引っこ抜き、ブロッコリーも太い茎をカットしながら廃棄していった。
ハクサイは腐りかけており、なかにはトウ立ちして黄色い花を咲かせた株もあった。
一心不乱に株を抜き取っていると、眼下にてんとう虫が見えた。
当菜園にはクリムソンクローバーがあるし、アブラナ科にはアブラムシが付く。それを目当てにいるんだろうなと推察した。春は近いのだ。
ずいぶんと小さいサイズのムスカリも開花していた。
株を処分し、マルチや支柱、ネットを除去した菜園は心なしか宴が終わった盆踊り会場のように見えた。
よし、刈払機の出番だ。混合ガソリンもあったし、体力も残ってる。
筋肉痛覚悟で次の作業に取りかかった。