その昔、もうかれこれ30年も40年も前、
「サツマイモは飢饉のときに栽培が奨励され、うんぬん」
というような知識を得た。飢饉ということは水不足だったり水害だったり想定よりも作物の実りが少なかったことであり、そういう時代にサツマイモを栽培していた、くらいが当時の認識。でも、
飢饉イコール水不足
みたいなイメージが強い。
そんな浅はかな知識を持った上で、サツマイモの栽培をしてみたのだが、そんな浅はかな知識は全く役に立たないことを知ることとなった。
そう、サツマイモは適度な雨がないとうまくなくなるということが分かったのだ。
サツマイモは栽培するほど土が良化する。これは体感できた。だからしばらくは同じ場所で栽培を続けることにしている。そう、連作だ。サツマイモは連作障害が出にくいことが知られている。
また、実は、サツマイモはあまり日持ちがしない(ように思われる)。
日本人は夏に焼き芋をしたいとは思わないから春夏までもってくれないのだろうか。サツマイモは自己の価値を高めるための努力をしているのかもしれない。
我が菜園の安納芋の様子。雑草さんがはびこってきた。
ほぼほぼ定植した苗のすべてが育っている。
適度に雑草さんを処理し、適度に雨量があれば晩秋に収穫できる。
ちょいちょい観察していると怪しい株を見つけた。
死亡?
いや、根元から復活しているようだ。
定植した苗の先が枯れ果てたようだが、根元から新しい葉が出ている。とはいえ、イモが育つほど復活してくれるだろうか?
枝葉の展開が少ないと安納芋はイモを付けない。サツマイモは気難しいのだ。
その昔、飢饉のとき、サツマイモ栽培が奨励されていたらしいけれど、やはり気難しいサツマイモが存在していたのだろうか? 経験的にイモが太らないと悟った人々はツルを食べるようになった、のかもしれない。
やっぱ、昔の人も、イモは焼いたりふかしたりして食べていたのだろうか?