当ブログ管理人はあまりジャガイモは食べないのだが、それでもたまーにポテトサラダやコロッケを食べたくなる。そういうときのためにジャガイモを栽培するようなものだが、ジャガイモもわりと簡単に収穫に至る親切な野菜だ。どうやって作るの?と訊かれたら
「植えとけばオッケーよ」と答えるだけの親切野菜なのだ。
実際は植えっぱなしではいけない。芽かきもするし、追肥土寄せもする必要がある。何事にもコツがいるのだ。
本エントリはこのジャガイモをレビューしてみたい。
2014年のジャガイモを栽培したエリアには2013年秋にエン麦を播種している。
このエリアは前作はニンジンエリアだったが、秋冬シーズンは何も育てないでエン麦を播種しようと決めていた。有機物の投入をエン麦にしたおかげで翌春にジャガイモを栽培することが出来た。エン麦を緑肥に使用した後作はジャガイモがいいとよく聞く。何事も自分で検証しないと気が済まないので自分で試してみたくなったのだ。
2013/11/17 鋤き込み
これは鋤き込みが完了したときの様子だ。このまま一冬を越させるわけ。この鋤き込みは人力で行っている。この程度の面積ならものの30分で終わる。
2014/03/09 有機物腐熟程度確認
比較的寒かった冬であったが鋤き込んだエン麦はそれなりに腐熟が進行していた。これで安心してジャガイモが定植出来る。
2014年の春はその訪れが遅かったように思う。例年なら関東近郊では早いところでは2月下旬にジャガイモを定植する人さえいる。だが2014は2月に大雪が二回もあった。2013の春が来るのが早すぎたのもあるのだが、2014のジャガイモは定植が春のお彼岸ぎりぎりになってしまった。
2014/03/16 定植
用意した種芋は男爵であり、もっともポピュラーな品種だ。
教科書通り、芽の数を見極めながらカットし、日陰で乾燥させた。これを定植していく。定植前に耕耘した。さらに15センチ程度の溝を掘り、ジャガイモ栽培用に用意した堆肥と化成肥料を散布した。これも教科書通りのやり方だ。
この後土を戻して定植は完了した。画像で白く見えるのが化成肥料。黒く見えるのが堆肥だ。イモとイモの間に堆肥と化成肥料を「置いておく」感じ。これが3/16の作業だったので例年よりも2週間程度遅い作業となった。
2014/04/12 発芽確認
2014/04/27 発芽が出そろった
定植から1ヶ月強だった。少し遅いなぁと思っていた。でもその後は順調に春がやってきて、冬に戻ることもなく春が居座ってくれた。
2014/05/05 土寄せ
また同時に花芽の確認も出来た。この頃になるとネキリムシの被害も出てくる頃だから注意しないといけない。でも気づいたらやられているんだよね。
2014/05/11 被害第一号
結果としてネキリムシ被害はこの一株だけであった。
2014/05/15 開花確認・追肥
ここまで来てくれればあとは暑さで枝葉がぐったりするようになれば収穫だ。
2014/05/25 定植から約2ヶ月
ちなみに画像奥に見えるのは枯れかけたクリムソンクローバーだ。
2014/06/11 定植から約3ヶ月経過
一部の株で枝葉が枯れかかっている。あとは8割程度が枯れかかったら収穫出来る。収穫は雨が降らない、少し薄曇りの日にやりたい。
2014/06/29 収穫
このようにあまり手間のかからない野菜ではあるが、ここで注意が必要だ。ジャガイモはご存知の通り、ナス科の野菜。しかも根っこが残ってしまう野菜だから同じで場所でナス科野菜(ナスやピーマン、トマトなど)は栽培しない方が無難だ。意外とジャガイモの根っこは強烈だからね。接木苗を使うのなら問題はないけれど。
エン麦の後作の優位性についてだけれど、特にエン麦の後は相性がいいことを感じることはなかった。収量も通常通りだったような気がするし。しいて言えば、害虫被害が少なかったように思う。
2015シーズンもジャガイモを栽培する予定。