自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話。たまに出てくる仕事の話はストレス発散目的

我が家の包丁はよく切れるんですよ

それは先週の火曜日のことだった。

いつものように勤務を終えて自宅に戻り、ひとしきり愛犬と戯れた後で晩ご飯の支度を始めた。前日に今日の晩ご飯用の食材は調達出来ていたので早速準備を始めた。今日の晩ご飯は鍋物だ。我が家では具材をたっぷり入れた鍋物を堪能した後で翌日に麺類を放り込むことにしている。だから今日明日と鍋物でいかすつもりだった*1

まずは土鍋ににぼしの出汁をとる。沸騰させないように煮出していく。出汁の準備ができたところで市販品の鍋物用のスープを入れる。今回は豚骨風味のおつゆだ。平生、しょうゆ味ベースのおつゆを好んで使用するのだが、この日は違った。

 

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我が家では鍋物には鶏団子を内製して投入するのだが、この日は鶏のモモ肉を投入した。ここで言う鶏団子とは以下のようなレシピとなっている。

鶏モモのひき肉を適量粘りが出るまでこねる。塩・コショウを少々。次はわけぎを輪切りにする。わけぎを入れる。お酒・しょうゆ・ごま油を適量投入。しょうがをすりおろす。このとき、しょうが汁だけではダメ。実も入れる。あとは好みで市販品の中華スープの粉末だったり、ウェイパーをお湯で溶かしたものを投入し、再度こねる*2。こうやって鶏団子を内製するのだが、この日は帰宅が遅いことも分かっていたので手抜きをしてしまったのだ。

 

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菜園で取れたハクサイやダイコンなどをふんだんに使って煮込み始めた。当然煮込み始める前に一杯始めている(笑) 料理をしながら一杯やることが日常になっているのだがこの日も例外ではなかった。

そんなこんなでウチのオクサマが帰宅。愛犬と夜の散歩に出かけた。その間、世帯主は最後の仕上げに入っていた。ハクサイの葉の部分を包丁で切ろうと思ったその矢先、ハクサイの上に左手を置き、そのまま左手を包丁で切っていた。

 

 

 

 

がーん。

 

 

 

 

ハクサイは血まみれハクサイと化した。

 

 

切った時はよく理解出来なかったのだけれど、左手の薬指と中指を切っていた。「あ、指切った」と思うや否や近くにあったタオルを指に巻き付けて止血を始めていた。こういうときの世帯主は驚くほど冷静で止血しながらキレイなコットンとテーピングを持って二つの指の手当に入っていた。このとき考えたことは「痛いから病院行こう」ではなく、「指を怪我して不便になる」ということだった。「風呂どうしよう?」とか「顔洗うとき難儀するなぁ」「刃物の切り傷は傷んだよなぁ」「なかなか治らないんだろうなぁ」とかいったようなことだった。

指は世帯主の期待に反してズキズキ傷みを増していた。薬指は深さ7〜8ミリ程度、長さにして10ミリくらい切れていた。中指はほとんど軽症に近い。それでも二本の指からは鮮血が滴っていたのでうんざりした気持ちで指を頑丈に固定し始めた。

愛犬の散歩から帰宅したオクサマはそんな世帯主の様子を見て、骨まで切れていなければ大丈夫よ、と言った。骨まではいってないんじゃないかな、と応じた。切った本人と同様に彼女も冷静だった。でもどうして指切ったの、と訊かれたので「ハクサイを切ろうとしたらハクサイではなく、自分の指を切った」と説明した。オクサマはその答えに対して特別な意見もせずに晩ご飯の支度を再開していた。

 

こういう傷って、6時間以内でないと縫うことはできないと後で知った。

傷みがひどければ、後で医者に診てもらって縫ってもらえばいいね、とか思ったいたのだ。

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画像中央は大した傷ではなかった中指だ。画像左にテーピングで固められた薬指がある。傷みはないが、指の第一関節から曲がったままになっている。やれやれだ*3

 

今週は月初だったこともあり、何かと忙しい日々が続き、病院に行けるタイミングなどなかった。しかしながら、血は止まらないし、指は曲がったままだし、このままでは危険かなと感じて病院へ電話してみたのは金曜日の朝方だった。

「包丁で指を切ってしまった。血が止まらず、指もまっすぐに出来ない」と言うと電話に出た若い女性と思われる受付嬢は「ひょっとしたら神経逝ってるかもしれないから整形外科がいいですよ」と丁寧に教えてくれた。「今から来られますか」と訊かれたので「今はダメだ。これから会議があるから」と答え、午後赴くことを約束した。

病院へ着くと早速診察室へ誘導された。ん? 整形外科? ここは外科じゃないか、と思いつつ、椅子に腰掛けた。看護婦やその助手などがワラワラやってきて、指を見せろという。ガチガチに固めたテーピングを自分で外していると、そこへ若い外科医がやってきた。うんざりしたような様子で、テーピングを苦労して外している患者に対して機関銃のように質問を浴びせて来た。

「切ったのは火曜日? でもどうしてすぐ来ないの?」と若い外科医。

「だって切ったのは夜10時過ぎだし、月初だし仕事は多忙。抜けられない。それにすぐ治ると思ったし」と患者。

「事情を言えば仕事休めるでしょ?」と若者。

「いろいろ会議やら打ち合わせやらあって休めない」と患者。

「自分の指がどうなってもいいんですか?」と外科医。

「そりゃそうだけれど、中小企業の従業員ってこんなもんなの」と患者。

このあといくつかの応酬があった後で、患部に一瞥をくれつつ若い外科医はこう言い放った。

 

ま、治りは早いね。ずいぶん深く切ったみたいだけれど、じきに治るよ。薬出しておくから、痛くなったらまた来て

 

と診察時間およそ1分。質問時間3〜5分。

 

 

は?

 

 

「でも指がまっすぐに戻らないんだ。なぜ?」と問うと、外科医は

「皮膚が治ろうとして盛り上がって来たから」と事務的に解答した。

 

まぁ、医者がそういうのだから間違いはないのだろう。レントゲン撮ってみる? と訊かれたが断った。私は忙しいし、とにかく病院が嫌いなのだ。

 

***

 

不注意で指を切ってしまった。まだ血は出てくる。治っている感じはするが、やはり刃物の傷はなかなか痛い。包丁でざっくり指を切ったことなどなかったのでよい教訓になった。注意しないと指切るぜ、ということだ。

 

やれやれ。

 

 

*1:我が家ではそれを連チャンメニューと呼んでいる

*2:もちろんしいたけのみじん切りだったりレンコンのみじん切りだったりゴボウだったり旬のものを入れるのもよい

*3:さすがに薬指の傷はお見せすることは出来ない