自称週末ファーマーではあるが、ここ最近は週末に菜園にべったりということがなくなってしまった。
もっともやんごとなき事情によるものであり、周囲の、家庭菜園を始めてみちゃった☆的な方々とは異なり、家庭菜園的活動熱が冷めたからではない。
本音を言えば、四六時中、それこそ、保冷剤を持たずにお弁当持参で菜園で活動していたいと思っているくらいだ。
しかしながら、近年、それができずにいる。もうしばらくの辛抱だと思いたい。
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我が家の扶養家族である、愛犬ロクロウは田んぼの中を駆けずり回るのを好む。しかしながら初夏になると田植えというイベントが始まるので愛犬ロクロウのささやかな楽しみがなくなる。だからなのか、初夏から秋にかけて愛犬ロクロウは散歩の距離が途端に短くなる。
今、田植えの最盛期だ。
水の入った田んぼもいいなぁと思うのだが、愛犬ロクロウはそう思わないらしい。田植えをしている農家に一瞥をくれながら散歩するその有様はさながら○○のように見える。(○○は各自推定のこと)
まだ午前7時前だというのに暑い。
もう少しすると愛犬ロクロウは散歩しなくなるなと思いつつ、田んぼを眺める。
するとおもろいものを見つけた。
田んぼの畦に生えるキノコを見つけた。
なぜこんなところにキノコが生えているのか分からない。キノコは菌類のはずだし、当然にここに菌があったから生えたのだろうけれどどうしてここに生えたのかが気になり出した。世の中不思議なことが多いと言われているが、何事も因果によるもの。ここにキノコが出てきたのには相応の理由があるはず。
などと考えていると、どうして自分はこういう細かいところが気になるんだろうと思った。きっとその理由が分かるや否や、ニヤニヤしてしまうのだろう。そう思うと自分は“知りたがり”なんだろうなと思う。
ニヤニヤしているのを悟られないように愛犬ロクロウの散歩を続けた。