マルチという資材はとても便利だと思う。畝の水分の調整も出来るし、地温を上げることも出来る。さらには雑草の繁茂を制限してくれる。なかなかどうして便利な資材ではないか。
ところが、マルチを敷き、収穫期を迎え、片付けを始める頃になるとマルチが劣化し、破けやすくなる。
「安物のマルチを使いからじゃろ?」
とご指摘を受けそうだが、まったくもってその通り。最近は土に還るマルチまであるというからね。
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当菜園ではマルチを敷くことが多いのだが、マルチの裾は畝に対して垂直に埋め込むようにしている。理由は三つある。
一つにはマルチの裾を垂直に入れることでマルチを剥がしやすいこと。二つ目には垂直に入れるほうがマルチを敷きやすい。三つ目は降った雨が地面に対して垂直に染み渡るようにという配慮からだ。
マルチの裾を畝に対して水平面に接地してしまうとマルチが破けやすいし、雨などの水分が埋め込んだマルチ上で滞留し病気を誘発する可能性もある。ま、いろいろと考えて工夫しているわけだ(笑)
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この春夏ではマルチを敷かないで栽培した畝がいくつかあった。春先の乾燥状態が原因でマルチを敷けなかったのがもっともらしい理由なのだが、これは完全に裏目ってしまった。マルチを敷かないことによる雑草の繁茂が想像以上だった。さらにはマルチをしないことで余計に乾燥状態を作り出してしまったのではないかと思っている。
次の秋冬野菜栽培においては全畝にマルチをするつもり。