自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

落ち葉堆肥がほどよい感じになっています

昨日、タマネギのエントリを書きながらこう考えた。

タマネギのような栽培期間の長い野菜を栽培する場合には緑肥の鋤き込みだけでは養分が不足するのではないか。堆肥を投入して少しでも地力を維持するようにしていかないといけないのでは、と。

さすがにセスバニアを育て、時期が来て鋤き込み、同時にソルゴーなども鋤き込んでいたので供給されたチッソ分と分解に使用されたチッソ分がイコールならば効果は相殺されることになる。

野菜栽培においては成功する理由よりも失敗する理由の方が明確になることが多い。そもそも当菜園は積極的に追肥や堆肥などを散布しないもんだから一つ肥料設計を誤ると十分な収量を確保することが出来なくなる。

 

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当菜園では堆肥を内製している。さすがに牛を飼育することは出来ないのでイネワラやモミガラ、落ち葉などを用いた植物性堆肥を作ることになる。

落ち葉堆肥はこんな感じだ。

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当菜園では人為的に手を加えずに落ち葉堆肥を作る。ただ単に手間隙をかけていないだけだ。梅雨時期になり、積み上げた落ち葉に水分がたっぷりと供給されるころ、気が向いたときに米ぬかを振りかける。そうすると夏の間に分解が進み、カブトムシが産卵にきてくれるくらいの堆肥が完成することになる。

基本的にはイネワラも同じだ。

イネワラの方が分解が早いので毎年晩秋になるとイネワラを堆肥BOXに供給する。積み上がったイネワラは水分を得て醗酵分解を始め、カブトムシの幼虫によって堆肥化される。

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落ち葉堆肥の具合を確認しているとこのようにひょっこり幼虫が姿を見せる。この頃になると暖かくなり、彼らの食欲が最大化される。その分の落ち葉が減量するが、彼らのするフンによって良質な堆肥が生産されることになる。

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カブトムシの幼虫は総数で何匹いるのか分からないくらい存在している。堆肥BOXすべてで幼虫の存在が確認出来ている。おかげで堆肥が出来上がる。

だから彼らが作った堆肥を散布すれば良いのだ。

とはいえ、いくら彼らでもこの広大な菜園全てに散布出来るだけの量は生産出来ない。逡巡していると、夏が来て彼らが旅立ち、そして彼らの子孫が住み着くようになる。その繰り返しだ。堆肥BOXを増設するのはどうだろう? でもどこに?

 

こんなことばかり考えていて結論を出そうとしないもんだから内製した堆肥を使えずにいる。