トウモロコシ栽培の注意点。一つは害虫対策。今ひとつは野鳥対策。さらに付け加えるなら強風対策、だ。台風などやってくるものならナナメ45度になってしまう。でも、人力で直そうとしてはいけない。トウモロコシは強健な種だから自力で持ち上がってくれる。無理矢理直そうとすると株が傷むのだ。
害虫や野鳥、すなわちカラスも物理的に防御すればよいのだが、なかなか物理的に防御することは難しい。こういうとき、人間は知恵を使う。
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先週作成したアワノメイガトラップを設置した。実は雄花は咲き始めているのだが、肝心の雌穂が出てきていない。雄穂に向かって、「おいおい、早まるなよ」と伝えてみたものの、雄穂は菜園主に向かって一瞥をくれただけだった。
すべての株を確認したところ、アワノメイガの侵入痕は見られなかった。ただ単に見つけられなかっただけかもしれない。それにしても昨年と比較して少し背丈が短い。
三週間遅らせて播種したトウモロコシ②がこのサイズだから実付きの面で心配になってくる。
トラップは①に設置した。
支柱などの廃材を利用して吊るしてみた。これは昨年同様のやり方だ。ただ、まだ雌穂が確認出来なかったのでカラス対策用のテグスは敷設していない。
トラップの匂いを嗅いでみたけれど、虫が好きそうな匂いがしていた。イースト菌がオレンジジュースの糖分と反応して醗酵臭がただよう。空にはカラスががーがー叫んでいた。効果のほどは昨年実証済みだから、あとは農薬使用のタイミングをはかりながら経過を観察することにしたい。