当菜園は450平米の広さを持つ。
一介の素人が450平米もの圃場を一人で管理することは到底不可能。だからこの広さを2分割し、春夏野菜専用に栽培するエリアと秋冬野菜を栽培するエリアを拵えることにした。
一方で春夏野菜を栽培する頃には、秋冬野菜専用エリアには緑肥が育っており、秋冬野菜が育つ頃には春夏野菜専用エリアには緑肥が育つ。そうやって野菜栽培にかける労力を調整している。
今の時期のように、ちょうど春夏野菜への切り替えの時期、または秋冬野菜への切り替えの時期は「片付け」というイベントをこなさなければならない。実はこの片付けこそ、もっとも疲れるイベントだったりする。
やれやれ。
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秋冬野菜専用エリアの5Sを行った。
クリムソンがもじゃもじゃしていたし、春の雑草が蔓延っていたので刈払機で綺麗にする必要があった。
また、いくつかの畝にはマルチがあり、とう立ちした野菜も残っているので残渣を処分することも行わなくてはならない。マルチを剥がすのが一苦労。誰か代わってくれないかなとさえ思った。
まずはもじゃもじゃを刈る。
これは機械で行うのでさほど苦労はしない。
問題はマルチ剥がしと残渣の処分だ。
残渣の処分の前に、ネットを外し、支柱を除去してからマルチを剥がす。だいたいこれに小一時間はかかってしまった。
マルチは紫外線によって破けやすくなっている。だから無理矢理に剥がそうとすると破けてしまい、土の中に残ってしまう。
当然に自然に分解することはないから丁寧に除去しなくてはならない。これが手間なのだ。
苦労してマルチをはがし終えた。
それにしても白菜、ダイコン、収穫されずにダメになってしまった野菜の、なんと多いことか。
野菜の残渣をしばらく眺めてから続きに取り掛かった。