自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

雨が大好きな安納芋

一般にサツマイモという野菜(この時点でサツマイモが「野菜」だと認識している人は少ないのでは?)のイメージは、焼き芋とか天ぷらとかスイーツに使われるとか大学芋とかいうものが大半だろうと思う。

 

それに小・中学生の時分、社会科の授業で、江戸時代には飢饉への対策として薩摩藩ではサツマイモの栽培を推奨したとかいうことを教わっているので「飢饉に強い」とか「荒地でも育つ」とか、そんな(必ずしも正しくない)イメージを植えつけられた方もいらっしゃるのではないだろうか?

 

 

いやはや、教科書に載っていることが全て正しいというのは迷信である。国に不都合な真実は載せない。TVや新聞、雑誌も真実を載せない。特に新聞。

また、スポーツ少年団的な組織にいる、コーチ的な役割の人々の指導内容も嘘っぱちが多い。実に閉口する。

「こうやって教わってきたのだ」的な指導をするが、本当にバ◯じゃないかと思える。そうやって教わってきているからその程度なんじゃねぇのかと言いたくなる程度のことしか教われない。

 

 

だから野菜の教本も信じてはいけない。少なくとも全て真実だと思ってはいけない。その土地、気象条件、栽培手法が異なるのだから教本通りに進むわけないのだ。

 

 

話を戻す。

 

特に戦後の貧困期を過ごした方々にとってはサツマイモにはいいイメージを持たれない方も多いと聞く。ずっと食っていれば効用は低減するからだ。サザエさんでそれに似たストーリーがあったような気がする。

 

出だしが散文的で恐縮だが、薩摩藩がサツマイモ栽培を推奨したのは稲作が不向きな土地柄であったことが理由であったのを知ったのは中学生の頃で、薩摩藩の、いわゆるシラス台地は水持ちの悪い土壌、つまり水はけの良い土壌であったために雨の多い南西諸島でも栽培することが可能という背景があった、ということを知ったのはつい最近のことだ。

 

 

 

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当菜園では安納芋を栽培している。先日、除草、蔓返しをおこなった。

安納芋は栽培を始めて数年が経過している。最初は気難しい感じもしたが、最近ではうま付き合えるようになった。

昨年同様に今年も雨が多いので蔓から根が出だしたので蔓返しまで行なったという次第。

 

 

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ここから実がついても大きくならないからね。

サツマイモは全般に同じことが言えるかもしれないが、雑草さんに負けないように雑草管理を行うことが必要。こう雨が多いと雑草もすごいので除草は欠かせない。一昨年は除草を怠ったために収量が悪かったという経験もした。

 

だから定期的な雑草処理と蔓返し。

施肥は不要。時折見かけるセスジスズメの幼虫は無視を決め込む。食われたところで大差ないし。

 

 

サツマイモの出来が良くないなぁと感じたら散水してみるといいかも。水はけの良い圃場であれば散水は必須かもしれないし、特に砂質地でも栽培は乾燥は禁物だ。

 

 

 

そういえば、当菜園の安納芋を栽培するエリアは水はけが抜群にいいんだよなぁ。だから水が好きなのか。ってか、そこで安納芋を栽培するのは必然だったんだなぁ。