当菜園は450平米の広さを持つ。
元々は廃材置き場だった土地を借り受け、せっせと土つくりをすること10年。ようやくそれなりの野菜が作れるような土になった。
当初はHCで大量に腐葉土を買い付けたり堆肥を購入したりしては圃場へ投入。HCへの1回の支出が5〜6万円を超えることさえあった。
これじゃかなり高価な野菜を食うことになるな、と思ったので野菜栽培との向き合い方を再検討することにした。
まずはこの痩せた土地を豊かする第一歩は緑肥だなと考えた。緑肥には粗大有機物を生産する役割もあれば窒素分を供給する役割がある。それに基本的には肥料などは不要。
こうして緑肥を栽培することで土作りにつなげるというエキセントリックな活動は現在も続くことになる。
***
当菜園は450平米の圃場を二つに分割している。
北西側に秋冬野菜専用エリア。南東側には春夏野菜専用エリアだ。そのほかにはサトイモやサツマイモ、玉ねぎなど栽培期間の長い野菜のためのスペースや落ち葉堆肥などを内製するスペース。景観用にクリムソンクローバーを播種しているスペースも確保している。
商品作物を栽培するわけではないのでね、450平米って広すぎるのだ。
例年、秋冬野菜を栽培するころ、春夏野菜専用エリアを整理整頓して緑肥を播種する準備を始める。
先ほどに書いたように、粗大有機物を確保する役割が主なのだが、他にも重要な役割がある。それは地中のセンチュウ密度を低減させる役割だ。
特に秋冬野菜などはアブラナ科がメインで圃場を分割している関係でどうしても連作になる。そのため、間作としてエンバクを挟み込み、粗大有機物を確保しつつセンチュウ密度を減らして連作障害対策とする。こうした涙ぐましい努力がそこにある(笑)
4月中旬頃:秋冬野菜専用エリアにエンバク播種、6月中旬刈り込み、鋤き込み
9月中旬頃:春夏野菜専用エリアにエンバク播種、3月上旬刈り込み、鋤き込み
ま、こんなスケジュールのイメージだ。
もともと、9月に播種したエンバクは11月中旬に刈り込んで鋤き込んでいたのだが冬の間裸地にするのが嫌だったので越年させるようになった。
その理由は、冬の寒気に晒すのも意味があるのだけれど、北西風が強く吹くことで土が飛んでいくのを防ぎたいと考えているのと、微生物の活性を荒らしたくないから。
ということで、スケジュール通りにエンバク播種と相成ったのである。
このエンバク播種が終わると、タマネギの定植を除いて秋冬の作業が一段落する。
***
この日は9月5日。前日雷雨があり、かなり大量の雨が降った。だから朝、耕耘機を入れられる状況ではなかったのでこの日の作業は夕刻行うことになった。しかも停電もした。それも4時間近く停電していた。
ありゃ〜。
この後降ってくるのかな?
作業自体は単純なものだ。
耕耘する。
播種。
覆土。
終了。
これだけだ。
今回は春夏野菜専用エリアにエンバクを播種しつつ、市道側のクリムソン区にクリムソンクローバーを再播種する。
こちらは春夏野菜専用エリア。ずいぶんと水を含んでいるのようだ。雑草さんも枯れ果てているので耕耘しやすいと思われる。エンバクを播種するが今シーズンは1Kg播種。
こちらは市道側の、
例年、溢れた種子で発芽するのだけれども、今年はなかなか出てこないため、業を煮やして再播種することにしたのだ。播種する量は250g。
さ、耕耘するかな。
まずは春夏エリア。
やっぱゆるいところがあったなぁ。
このしたは硬盤があるんだね。あると知っていたけれど、昨夜の雨はぬかるむほど降ったということか。一気に降ったので許容範囲を超えて吸収しきれなかったんだろうな。
クリムソン区。
こちらはキレイに耕耘できた。
しかし大きめの石ころがゴロゴロしているのが気になった。ここでは野菜は栽培しないから良いのだけれど。
耕耘後、自宅に戻り、播種の準備をしなくてはならない。
耕耘機のロータリー部分がこんな状態になったので丁寧に除去した。
菜園で出たものは菜園においていく、というのが原則だからね。
続く。