農閑期になるとブログのネタに困るような事態に陥るのですが、当菜園も例外ではありません。基本的には収穫とお庭の整理整頓、剪定、などを行うことが多いです。
何年か前から堆肥を内製しようと思い立ち、いくつかの堆肥を作ることにしました。正確にいえば2011年の秋からです。
一つは落ち葉堆肥。10月下旬から年末にかけて落ち葉をせっせと集めては菜園の落ち葉堆肥BOXに放り込むことを続ける。これがなかなかいい運動になっている。
二つ目はイネワラ堆肥。しかし、こちらは数年前から内製そのものを止めてしまった。理由はコストがかかるから。
三つ目は籾殻堆肥。地域の某JAのお店で購入した籾殻を(1袋400円程度だったかな)利用して、数年がかりでの堆肥化を試みています。
いずれの方法も人為的に堆肥化させることはしていません。自然と腐熟して堆肥化することを目論んでいます。落ち葉については今後も記事にすることがあると思いますので今回は籾殻について書こうと思っています。
***
そもそも籾殻はC/N比がめっちゃ高い有機物です。なのでそうそう簡単には分解しないので人為的に堆肥化させるのは結構しんどい作業です。
しかし、当菜園ではC/N比の高い籾殻であっても人為的に堆肥化させることはしません(解釈によっては人為的と言えなくもないけれど)。
ちなみに、ウィキペディアによれば、C/N比は
籾殻:75
イネワラ:60
麦わら:90
落葉樹落ち葉:50〜120(結構幅があるんですね)
剪定枝:70
おがくず:134〜1064
竹:280
ということになっているようです。
C/N比が高いものを投入すると、その土壌は窒素飢餓になりやすい傾向にありますね。土壌のバランスが崩れるときほど病害虫は発生しますのでね、有機物投入ってなかなか難しいわけです。
このように有機物とはいえC/N比が高い籾殻はそのまま土壌に投入することはしないで堆肥化(要するに無機化)させて上で投入するようにしています。
そのためには何をしているかと言いますと、それは・・・、
野菜くずを投入して分解させている
のです。フレッシュな籾殻に野菜くずを投入すると綺麗に分解してくれます。その過程で微生物が増えてきますしミミズさんも増殖しますので堆肥化が進行します。
季節的にフレッシュな籾殻が手に入るはずだな、と思うと同時に昨年までに仕込んできた籾殻の堆肥化の具合を確認する必要に迫られた、という次第です。
あ、これは全否定するとかディスるとかいう意図はありませんが、当菜園では籾殻をそのまま圃場に投入することはしません。
もともとあまり肥料に頼らない栽培手法を用いていること、残肥は緑肥に食わせていることなどがありますので窒素が豊富にある土壌ではありません。窒素はマメ科緑肥に供給してもらっているくらいで、窒素肥料は投入しないのです。
そんな土壌に籾殻を投入しますと100%に近い確率で窒素飢餓が起こります。そうすると圃場の微生物バランスを崩すことになりますので緑肥以外の有機物はあまり放り込まないようにしているわけです。
文字ばかりで長くなりました。だいたい1,000字くらいで終了させたいので一旦今日はここまで。
明日はこちらを紹介します。