一雨ごとに涼しさが増し、一雨ごとに蝉の鳴き声が聞こえなくなる。
うんざりするほどの暑さも終わってしまうと何か懐かしい感じさえする。一度冷涼さがやって来ると後戻りはしない。それが秋だ。
稲刈りの進む田園地帯は3月下旬の学生寮に似ている。日が経つにつれて賑わいを失いやがて廃れていく。そこにはかつての栄光などはない。「生」と「盛」を失った水田は長い冬を迎えることになる。
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年を経るごとにかつて田んぼだったところが休耕地になっています。農業従事者の高齢化が進むにつれて耕作放棄地が増えていっています。ここ埼玉県北東部も同様のことが起きています。
昨年まで豊かな水田だったのに、今年はただ雑草が茂るだけ、という光景を何度も見かけるようになりました。
いろんな事情があるにせよ、寂しいことです。祖父の土地もそのようになくなっていきました。
ある日、電車の乗っていて外を眺めていたら休耕地が増えてきたような気がしました。栄枯盛衰。
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先日、ニンジンの間引きを行いました。
ニンジンはマルチング仕様の畝に点蒔きしたものと露地に筋蒔きしたものがあり、今回点蒔きしたニンジンは最終間引き、筋蒔きしたニンジンは2回目の間引きを行なっています。
まずは筋蒔き。
やはり筋蒔きすると生育がいいですね。初期の頃には競わせた方が良い、というのがあるようでしてね、点蒔きしたものよりも断然生育が良いです。
とはいえ間引きは慎重に行います。一気にやってしまいたい衝動にかられましたがここは自重。間引きが苦手とはいえニンジンは重宝する野菜です。ここは大事に育てたいですからね。
この時、株間が均等になるように間引きたいですよね。なるべく均等になるように間引いていきました。もっともそうはうまくいかないもので、株間にはばらつきが出ました。
間引き終了。あと2回は間引く必要があるかな。まぁ焦らずに、ですかね。
シュンギク。だいぶ伸びましたね。
ダイコンも間引いたほうがいいのかな。
この露地物のエリアもだいぶそれっぽくなりました。昨年も同じようなことを書いたかもですがなんだかマルチング仕様のものよりも育ちが良かったりするのは皮肉ですな。
そのマルチング仕様のニンジンですが
1穴=1株になるように最終間引きを強行しました。最終的な収穫時期に差異が出るのか検証してみたいと思います。