2019年の夏に祖父母を亡くした。
自分が幼かった頃から祖父母だった祖父母。だから祖父母ともに大往生だったのではないかと思っている。祖父母とも高齢者が使用するような「ナントカ保険」を使った形跡がないので役所の人間がわざわざ自宅に様子を見にきたものだった。
祖父母宅を訪問した役所の人は、祖父母が健在なのを確認して満足げに帰っていったそうだ。それくらい長生きし、しかもナントカ保険を使わずに生きてきたというのだから大往生といってもバチは当たらないだろう。
いや、正確に語ろう。
ナントカ保険を使わなかったのは単に祖父母が「医者嫌い」だったからにほかならない。医療保険も介護保険も一切合切使っていなかったらしい。
この話を聞いたのは2019年夏、祖父母の葬儀が住んでから叔父に聞いたことなのだが、叔父は「長寿の家系なんだよ」と一言で片付けようとしていた。
いや、ただの偏屈な家系だからだろ、と心の中で突っ込んだ。叔父も相当に偏屈な人だ。叔父とは母親の弟のことだ。母親も偏屈だし、言わずもがなではあるが自分も偏屈である。偏屈はこうして遺伝されてきたというわけだ。
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その祖父母の初盆はとっくに迎えていたし、コロナ禍ではあったが何回か主人を失った祖父母宅に出向いたりした。
でも今年は行かなかった。
あまりそういった風習とか慣習とかそういうものにとらわれる家柄でもないし、だいたいにおいて偏屈な家系なのだ。行ったら行ったで「迷惑だ」と言われそうだし。
祖父母は仙台市内に存在していた。ここ、埼玉県北東部から新幹線で1時間超ほどしかかからない場所に住んでいた。
仕事で仙台に行くことはあっても親戚宅を訪問する目的で行くことはそうそうないのだろう。いとこの結婚式くらいか。
でもあいつら、結婚できるのかな?笑
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雨を得て元気モリモリのサトイモ。随分とたくましくなったように見えます。
葉っぱも大きくなったし。
ここからしっかりと光合成してイモを太らせていってほしいものだ。
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その昔、仙台に行くのに自家用車で行くことが多かった。両親に連れられて仙台に行くのだが3時間半くらいかかって祖父母宅に向かっていたような気がする。
途中で立ち寄るSAなどが楽しみではあったが、自分が中学生に上がる頃には両親に連れられて仙台に行くことはなくなった。