日々菜園で野菜の観察を続けておりますと、勘と言いますか、気づきと言いますか、異変に気付くことがあります。
これは日々続けていくことで培われるスキル。だから日々継続することが大事なわけです。偉そうに言わせていただけるなら、ま、何事もそうです。
確かに経験とか知識も必要なこともあります。その上で日々観察していると知識と経験が紐づくようになるんですね。別に家庭菜園業界だけに通じるものではありません。日常生活だって仕事だって同じだと思います。
秋冬野菜栽培は播種や定植が限られたタイミングで行うことがマストになっており、以降は管理作業に時間を費やすことになります。
そこで日々野菜に向き合い、野菜と会話し、害虫さんと戦い、というような時間を過ごすことで収穫に至るというわけですね。
短期間で播種定植を完了させますので管理作業にたっぷり時間が使えるのはいいです。
そんな中でハクサイを観察してみました。
ネットを外してじっくりと、ですね。
まず気づいたのは葉っぱの色が健全だなということです。
緑色が濃いわけでもなく、かつ薄いわけでもなく、いい感じの色合いですね。緑が多いと肥料過多といわれています。窒素分が多い肥料を入れますとアブラムシの被害も確率が上がります。なかなか肥料設計は良かったかなと思います。
一番上の画像ですが、葉っぱに食害痕がありますね。日々気になっていたのでよーく観察してみたいと思います。何かいるかもしれません。
やっぱりフンがありますね。
でもこのフンはヨトウムシっぽくないですね。ヨトウの場合にはもっと大きいというか、緑色が濃いフン、といいますか、何かが違うように見えました。
こういうところが例年観察を続けている中で培ってきたものですな。
ピンセットを駆使して成長点に潜んでいないか、とか葉っぱの裏側にくっついていないかなどよくよく観察しました。
結局見つかったのは
こいつ1匹でした。
フンの量とかを考えるとこいつの仕業かもしれません。
ちなみに他の株も確認しましたがイモムシはおろか食害痕も見当たりませんでした。
このまま順調に育ってくれると、と思っていますが、これからが害虫対策の本番ですよね。まだまだ戦いは続くってね。
念のため農薬を散布してネットを被せておきました。
今回は早期発見できたため、成長点は無事息災でした。