自称週末ファーマーの菜園ブログ

人と向き合う代わりに犬と野菜と向き合い、出不精な性格ながらも少しでも進化しようとささやかな努力を続ける中年の趣味のお話

タマネギの株元を落ち葉堆肥でマルチング

 

当菜園では2011年から落ち葉を拾って堆肥化させる取り組みを行なっている。

 

そう、東日本大震災以降、腐葉土や堆肥などの価格が高騰したため、それならば、ということで内製に切り替えたのだ。

 

もうかれこれ10年近くは落ち葉を拾い集めていることになる。

 

当初は、堆肥に関する情報の多くがそうであるように水をかけろだの米ぬかを撒けだの足で踏みつけろだの懇切丁寧に指南してくださるのだが当ブログ管理人は生来のへそ曲がりなので、そんなめんどくさい方法で堆肥化させることはハナから眼中になかった。

 

 

out of 眼中

 

 

もちろん散水して米ぬか撒いて踏んづけて、という方法も検討したのだが現実的ではなかったし、そうそう急いで堆肥化させる必要もなかった。

 

当菜園のある地域はクソ田舎だ。カブトムシがわんさかいる。

 

カブトムシ(の幼虫)に落ち葉を食わせることで堆肥化を進行させようと思い立ち、原則、落ち葉は積み上げるだけ、という方法論に至った。時間はかかるけれど、自然と堆肥化されるならもってこいじゃないか。

 

 

目論見は的中する。

 

カブトムシが産卵に来てくれたおかげで堆肥化が進行したのだ。カブトムシが産卵する。幼虫が落ち葉を食う。フンをする。堆肥化が進む。またカブトムシが訪れる。もうループ。

 

 

おかげさまで落ち葉堆肥を実戦に投入することができるようになった。

 

 

 

 

***

 

落ち葉堆肥、正確には腐葉土なのかもしれないが、この界隈からかき集めたものでできている。地産地消

そもそも当菜園ではあまり堆肥に頼る栽培手法を採用していないので落ち葉堆肥を積極的に使用するシーンには直面しなかった。というのは当菜園は緑肥を用いた土つくりを励行しているためで、動物性堆肥などに頼ることはしていない。

だから当菜園で内製した落ち葉堆肥を本格的に使おうとなったのは昨年が初めてかもしれない。

そう、昨年はタマネギ栽培において畝全体に落ち葉堆肥を混ぜ込んだのだ。そして今シーズンも、昨年よりはもっと多くの堆肥を鋤き込んで畝を立てたのだ。

 

 

 

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表面の落ち葉を退けると腐葉土、堆肥の層にたどり着く。10年近くずっと積み上げてきたものだ。30センチ弱は堆肥の層になっている(はず)。

 

 

 

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スコップを使って掘り返すと、そこそこいい感じに砕けた堆肥が見える。完全に分解されずに残っているのはクヌギの種子の殻とか太めの枝だ。

 

 

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そういった有機物がある以上は、ミミズが存在する。そしてミミズを狙ってモグラもまたこの堆肥BOXにやってくる。

 

今回、タマネギの株元にこの落ち葉堆肥でマルチングしてみたい。昨年も同様のことを行なっている。この落ち葉堆肥を篩にかけてタマネギの株元、マルチの穴を塞ぐのだ。

 

それではタマネギのネットを開放しよう。

 

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マルチの穴っぽこに隙間があるのでその隙間を埋めたい。埋めるのに落ち葉堆肥を篩って同じ粒度の堆肥で穴っぽこを塞ぐ。

 

落ち葉堆肥をすくい、篩の中に入れる。それを篩にかけながら穴っぽこに堆肥を入れていくのだ。

 

 

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このような感じ、ね。

 

すると、200株定植したうちの1株が、

 

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こいつはネキリムシの仕業だなと思ったので周囲をつぶさに探してみた。すると犯人はすぐに見つかったので捕獲した。こいつだ。

 

 

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小さいな。まだ子供かな? 彼は市道に放り出された。その後どうなったかはわからない。

 

 

全ての穴っぽこに落ち葉堆肥を入れることに成功した。

 

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強風が吹くとマルチの表面の堆肥、あるいは腐葉土は飛ばされてしまうけれど、マルチの穴の中に入った堆肥はそのままとどまってくれる。

なので全面にかけ終わった後、丁寧に1穴ごとに均等に堆肥が入ってくれたのかを確認してこの日の作業は終わりを告げた。